モバイルバッテリーや急速充電器の開発・製造・販売で、一躍急成長を遂げたAnker社。
そのAnker社製のUSBハブが、Amazonレビューですこぶる高評価だったので、思わず購入してみました。
USB-A(3.0)ポートだけを拡張できるUSB-Cのハブは持っていたのですが、現在メインで使用している「HP Envy13 x360」には、LANポートが無い為、イーサネット付属のUSBハブを欲しいとずっと考えていました。

それに加え大きなモニターへ外部出力したかったのもあり、4K対応のHDMI出力もあればなぁーなんて思っていた所、ばっちり要望に嵌ったのが、今回ご紹介する「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD イーサネット ハブ」でした。
それでは早速レビューしていきたいと思います。
Anker社とは
元Googleのエンジニアを中心に2011年に創設された比較的新しい企業です。
モバイルバッテリーや急速充電器を主力商品として、短期間で急成長を遂げました。
現在は先に挙げた製品以外にも、PC周辺機器やオーディオ類、掃除機などの家電製品までジャンルを広げており、中国を本拠地してECサイトを中心(最近は直営店舗や大手家電量販店内に専用コーナーも存在)に販売を広げています。
本社は中国ではありますが、米国や日本、英国、ドイツをはじめとした欧州やアジア地域で「Anker」ブランドを展開しています。
日本法人として2013年に「アンカー・ジャパン株式会社」が設立され、Amazonでの売り上げシェアを急速に拡大中です。
2019年にはJリーグの「川崎フロンターレ」とスポンサー契約を締結しています。
Anker PowerExpand+ 7-in-1の特徴
USB-A(3.0)ポートが2つ、4K(30Hz)出力対応HDMIポート、高速イーサネットLANポート、SD・microSDカードスロット、Power Delivery対応のUSB-C充電ポートを搭載したUSBハブです。
外観
箱の外観ですが、デザインが結構カッコいい(画像だと凄く分かり難いですが、箱の周りにモバイルバッテリなどの周辺機器の絵が模様になっているデザイン)です。
本体側面にUSB-A(3.0)ポートが2つ並んでいます。
一番左の丸いポッチは接続機器とリンクすると光るランプです。
反対側の側面は左からHDMIポート、SD・microSDカードスロットが各1つ、INPUT専用PD対応USB-C充電ポートとなっています。
前方の側面にLAN(RJ45)ポートです。
私個人的な意見ですが、側面にあるLANポートより使い勝手は良いと思います。(USBポートなどと並ぶとケーブルが邪魔になる)
付属品
USBハブ本体、ユーザーズマニュアル(日本語対応)、カスタマーサポート連絡先、トラベルポーチとなっています。
カスタマーサポート連絡先には「Happy?」ならAmazonでレビューしたり、SNSでシェアしてね!と言った内容で、逆向きに書かれた「Not happy?」なら下記のサポートに連絡してね!といったデザインになっており、ちょっとオシャレさを感じました。
こちらがトラベルポーチです。USBハブ本体を収納する際に、ケーブルをしまえるスペースがあります。
ユーザーズマニュアルは沢山の国の言語が一緒くたに書かれているので、ちょっと見辛さはありますが、丁寧な配慮かと思います。
スペック
メーカー | Anker |
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製品名 | Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD イーサネット ハブ |
製品型番 | A83520A1 |
ポート | USB-A(3.0) × 2 USB-C(PD60W うち12Wはハブ自体に使用) × 1 HDMI(4K出力対応 30Hz) × 1 イーサネット(10/100/1000Mbps対応) × 1 SDカード × 1 microSDカード × 1 |
サイズ | 約117 x 53 x 16(mm) |
重さ | 約114(g) |
カラー | グレー |
対応OS | Windows(10/8/7/Vista/XP) Mac(OS X 10.6以降) Linux(2.6.14以降) |
因みにNintendo Switchには非対応です。
USB3.0ポート×2
USB2.0の理論値10倍以上の速度を誇るUSB3.0対応(最大5Gbps)のUSB-Aポートが2つ搭載されています。
個人的にはもう1ポート欲しい(出来ればUSB-Cポート)という所もありますが、重ね満足はしています。
高速Ethernet対応LANポート
ギガビット対応の高速LANポートです。
このUSBハブ購入理由の決め手は、やはりこの安定したEthernet接続可能なポートを搭載している点です。
検証結果は後述しますが、すごく高速な結果が出たので大満足です。
4K出力対応HDMIポート
外出先のプレゼンや自宅での大画面を使った作業でも威力を発揮するので、HDMIポートを搭載しているか否かというのも、購入理由の一つです。
4K対応ではありますが、リフレッシュレートは最大30Hzな為、高画質でのゲーム等には向かないかも知れません。
PD対応USB-C充電ポート
最大48Wまでの高出力フルスピード充電可能(60Wの内12Wはハブ本体に利用される為)なポートも搭載してしています。
今ではもっと高出力のものもありますが、私自身USB-C対応の急速充電器がないので、今の所宝の持ち腐れとなっています。
MicroSD&SDカードスロット
PC本体にSDカードスロットが搭載されたモデルは珍しくはありませんが、本体に挿したSDカードから別のSDカードにデータをコピーするなども想定されるので、あると便利だと思います。
こちらも後述しますがSDとMicroSDのスロットがそれぞれ独立している為、2つ同時に使えるのも大きな特徴です。
Anker PowerExpand+ 7-in-1の動作検証
USB-A(3.0)ポートの速度
かなり古いUSBメモリ(一応3.0対応)での検証なので、速度等は参考にならないかも知れませんが、PC本体直挿しとAnkerUSBハブ経由で読書速度を測定してみました。
こちらはPC本体に直接挿した計測結果です。
そしてこちらがAnkerUSBハブ経由になります。
はっきり言って殆ど差はありません。
USBメモリの性能が悪すぎるので、十分な速度は得られていませんが、USBハブ経由での読書速度が落ちるような事は無さそうです。
ギガビット対応イーサネットポートの速度
USENのインターネット回線スピードテストを使って計測してみました。
こちらは私が普段使用しているWi-Fi環境での速度です。
Wi-Fiルータが古いので、ちょっと速度は遅めですが、普通にネットサーフィンやYoutubeを視聴するぐらいであれば問題ない程度です。
一方AnkerのUSBハブから有線接続(途中のHUBはギガビット対応)した計測結果です。
「フレッツ光ネクストのマンションタイプ(最大200Mbps)」ですが、公表数字以上の速度が出ていました。
これだけスピードが出てもったいないので、外出先での使用だけでなく、自宅でもWindowsの大型アップデートや容量が多めのダウンロードの際、USBハブ経由での有線LANを使用していきたいと思います。
SDカードリーダーの検証
SDカードとmicroSDカードのスロットはそれぞれ別々に独立しているので、同時に2つ挿して使用する事が出来ます。
microSDカードが2枚ある場合には、片方をSDカードアダプタに装着すれば、2つ同時使用も可能です。
SDカードの計測結果については、以前記事にしたMicroSDカードのレビューを参考にして下さい。

まぁ結論から言うと、USBポートと同様、PC本体直と計測結果は変わりませんでした。
まとめ
LANポート搭載USBハブの購入をずっと悩んでいたのですが、今回「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD イーサネット ハブ」を購入して本当に満足しています。
結構値段だけを見て購入すると、LANが認識しないとか、思った速度が出ないなどと言った意見も耳にするので、安物買いの銭失いになりたくないと、中々購入に至りませんでした。
比較的リーズナブルで信頼性もあるAnkerの製品で正解だったと感じています。
こちらの商品は正規販売店からの購入では、最大24か月(Anker会員でない場合は18ヶ月)の保証もついており、安心感もあります。
バッテリー付き急速充電器もちょっと欲しいと思っているので、次回購入するときはAnker製にしてみようと思っています。