バックアップからクローン作製まで万能なロジテック製HDDスタンドレビュー!

ロジテックHDDスタンドキャッチ画像 PC関連
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パソコンデータのバックアップや、容量の多いHDDや高速なSSDにデータを移行する場合など、どういった方法で行っていますでしょうか。

またデスクトップやノートパソコンのストレージを乗せ換えた場合、余ってしまった古いHDDやSSDは放置される事が多いので、有効活用したいと考える人も多いでしょう。

 

私の場合、バックアップ先は外付けのハードディスクを主に利用しているのですが、「USB2.0」のタイプや今は殆ど見かけなくなった「i.LINK」タイプのものをHDDのみに分解して(やる場合は自己責任で!)USB3.0の高速通信にできないかなと常々思っていました。

 

色々検討してみた所、値段が手ごろでクローン作製もできる「HDD/SSDスタンド」が自分の要望にぴったりだったので、Amazonで商品を探す事にしました。

沢山の種類やメーカーがありますが、最終的に性能的も良さそうだったので、「ロジテック製のHDDスタンド」に決定!

 

それでは「Logitec HDD/SSDスタンド」の説明と簡潔なレビューを書いていきたいと思います。

外付けストレージの購入や簡易的なバックアップ方法について悩んでいる方に参考になれば幸いです。

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ロジテック株式会社とは

まずは購入した製品のメーカーであるロジテック株式会社について、軽く説明します。

東京に本社を置く、コンピュータ周辺機器やオーディオ、データ復旧サービスなどを行っている日本企業です。

パソコンの周辺機器と言っても色々ありますが、こちらの会社では記憶媒体系の製品が主力という印象です。

 

ここでよく勘違いされるのが、LogitechLogicool(ロジクール)の製品ではないでしょうか。

その辺りの違いや経緯については、以前記事にしたロジクール製無線マウスのレビューで触れていますので、良かったら参考にしてみて下さい。

ロジクール無線マウスM546を買ってみたので使い勝手をレビュー!
仕事やゲームなどで使用するマウスやキーボードで圧倒的なシェアと人気のロジクールは、多くの方がご存知のメーカーと言えるでしょう。そんな私も随分昔からロジクール製のマウスを愛用しており、今までに5,6個程使い潰してきました。

 

ロジテック株式会社は「Logitec」というブランドで商品展開しており、スペルは似ていますが海外メーカーのLogitechとは全くの別会社となります。

現在ロジテック株式会社については、東証一部上場企業「エレコム株式会社」の100%子会社となっております。

Logitec HDD/SSDスタンド概要

ロジテックHDDスタンド製品仕様外箱

今回私が購入したのは、2BAYデュプリケート対応の型番が「LGB-2BDPU3ES」というモデルです。

スペック

【ロジテック 2BAY Duplicator HDD/SSDスタンド 製品仕様】
型番 LGB-2BDPU3ES
インターフェース USB3.0/USB2.0
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 約150×114×60mm
質量 約250g弱(本体のみ)
消費電力 36W
本体カラー ブラック
保証期間 1年間
付属品 ACアダプタ×1
USB3.0ケーブル(約1m)×1
セットアップガイド(保証書含む)×1
HDサポートツール インストールガイド×1

特長

ロジテックHDDスタンド特長外箱

  • 2.5/3.5インチのSATA HDD/SSD装着可
  • 最大12TBまでのHDD/SSDに対応
  • USB3.1 Gen1対応
  • デュプリケータ―機能搭載
  • エラースキップ機能搭載
  • UASPモード対応
  • 電源連動機能
  • 2台の外付けHDDとして使用可
  • TVで使用可能

ザックリとした機能の特長はこんな感じです。

各項目を見ていきましょう。

2.5/3.5インチのHDD/SSD装着可能

2.5/3.5インチ両方のSATAタイプHDD/SSDに対応しています。

SATAⅢ規格まで対応しているので、古いSATAⅠやSATAⅡ規格のHDDでも安心して使用可能です。

最大12TBまでのHDD/SSDに対応

他メーカー製のHDDスタンドと比較しても、12TBまで対応しているものは少ないです。

執筆時点ではさすがにSSD単体での12TBは一般的ではないですが、大容量のストレージに対応しているのは嬉しい点です。

安心のUSB3.1 Gen1対応

まぁ今どきUSB3.0規格に非対応なPC周辺機器は少ないですが、古い機器でも気にすることなく使えるGen1ですし、HDDの読み書きなら必要最低限といった所ではないでしょうか。

 

Gen1自体もうだいぶ古い規格で、徐々にUSB4.0に移行していく流れかと考えますが、接続機器自体の対応が進まないと性能を十分に発揮できないと思いますので、今の所はUSB3.0でも良いかなという感想です。

 

後述するUASPモードもあるので、通常のUSB3.0より効率的に高速データ転送が可能な点も魅力です。

あると便利デュプリケータ―機能搭載

HDDやSSDのデータを丸ごと別スロットに挿したディスクにコピーできる機能です。

HDDスタンドでは定番の機能ではありますが、パソコンを立ち上げずに機器だけで完全コピー(クローン作製)が出来るのはとても便利です。

 

無料バックアップソフトなどと異なり制限はなく、OSなどの領域もすべて丸ごと複製できます。ただしターゲット先のストレージがコピー元以上の容量がないとコピー出来ない点が若干のネックとなります。

 

専門的な知識は必要とせず、ボタン一つでバックアップデータの2重バックアップやオフラインでの大量データ移行、HDDからSSDへの換装など出来るので、とてもありがたい機能です。

安価でもエラースキップ機能搭載

前述のデュプリケータ―機能が搭載されたHDDスタンドは沢山ありますが、エラースキップに対応したモデルは増えてはいますが、意外と限られてきます。

こちらのロジテックHDDスタンド「LGB-2BDPU3ES」には、安価ながらしっかりとエラースキップ機能も搭載されています。

 

パソコンなしに丸ごとコピーする際、ディスクに不良セクターがあると、エラースキップ機能がない機器の場合には処理が止まってしまいます。

この機能があると、強制的にエラーをスキップしてコピーが継続するので、せっかくコピーのスイッチを入れて寝たのに朝起きてみたら、止まっていたというような事態になりにくいと思います。

ディスクの物理エラーについては、コピー不可

PCとの電源連動機能

USBでパソコンと接続している場合には、パソコンのON/OFFと本体の電源が連動します。

私は常時PCと繋ぎっぱなしにはしていませんが、そういった運用の場合には消費電力もHDDやSSDの負荷も抑えられます。

常に外付けストレージして利用する場合には、有用な機能ではないかと思います。

2台の外付けHDDとして使用可

2スロットあるのだからそんなの当たり前だろと思われるかも知れませんが、私は最初不安だったので項目として挙げました。

2台の外付けドライブとして使用できるので、1台を拡張用ディスク、1台をバックアップ用というような使い方も出来るので大変便利です。(当たり前ですが2台とも拡張用でもOK)

 

RAIDやミラーリングといった機能はありませんが、私の使い方だと余計な機能がない分、シンプルで大変気に入っています。

昔RAID構成のバックアップでとても痛い目にあっているので、トラウマになってます。

TV録画でも使用可能

全ての機種で正常動作するかは分かりませんが、USBが搭載された外部HDD録画対応のテレビであれば、こちらのHDDスタンドに番組を保存する事が可能です。

大容量の外付けHDDを買うより、3.5インチの内蔵HDDの方が安いので、ディスクむき出しで見た目は良くありませんが、コストを抑えたい場合にはありかなと思います。

テレビにより対応ディスク容量や2台同時不可などもある為、機器の仕様は確認する必要はあります。

外観と付属品

ロジテックHDDスタンド付属品

こちらが機器の外観と付属品になります。

写真だと分かり難いですが、本体は意外に小さくてかなり軽いです。

ですので余計にACアダプタが巨大(確かに大きめ)に見えます。

 

機器上部左下の「CLONE」ボタンからオフラインでもデータのバックアップをする事が可能です。

3.5インチ用と2.5インチ用それぞれに蓋が付いています。(今では当たり前かも知れませんが…)

ちなみに同封のUSB3.0ケーブルは「Type-A⇔Type-B」となっています。

 

ロジテックHDDスタンドマニュアル2種

マニュアルはセットアップガイドとサポートツールインストールガイドが付属しています。

こちらの機器を購入すると、公式サイトからシリアル番号を入力する事で、データ消去ソフトとミラーリングツールを無料でダウンロードして使用する事が出来ます。

 

ロジテックHDDスタンドケーブル接続部

接続部分は至ってシンプルで、左からUSB接続口、電源コネクタ、電源ボタンとなっています。

使ってみた感想

商品の特長とも重複する部分もありますが、簡単な感想を書いてみたいと思います。

良いと思った点

  • 古いHDDを有効活用できる
  • 比較的安価ながらも性能が高い
  • 簡単操作でクローン作製できる
  • 小型なのであまり場所をとらない
  • Windows,Mac両方のOS対応している
  • 無償でツールがダウンロードできる
  • 日本のメーカーで安心(製造は中国)

今では新商品とは呼べませんが、市場にあるHDDスタンドの部類では、高性能だと感じています。

しかも値段が手頃なので、古いHDDを持て余している方には、買って損はないと思います。

 

実際私も拡張ストレージとしての使用だけでなく、色々なバックアップソフトやクローン作製の検証にとても役に立っています。

本格的なバックアップとしては向かないかも知れませんが、個人レベルで使用する分には十分な性能という感想です。

 

またバッテリーもなく電源も別な為、本体は思っている以上にコンパクトで軽量です。

USB接続の機器だけあって、Windowsだけでなく、Macにも対応(モデルによってはコネクタなどの変換が必要ですが…)しています。

対応OSやTVはメーカーWebサイト等を参考にして下さい。

 

自動バックアップのミラーリングツールやディスクデータの完全消去が出来るツール等も無償でダウンロード出来ますし、何気にお買い得感はあるのではないでしょうか。

気になったな点

  • ACアダプタがでかい
  • HDDを差し込む際に気を遣う
  • 作りが少し安っぽい
  • デュプリケートする場合の記載を本体に欲しい

先にも触れましたが、ACアダプタがかなりデカいです。

雷ガードが付いたものや口数が多いOAタップは、スイッチや他コンセントと干渉して挿すのが困難だったり、浮いてしまったりする可能性があります。

 

実際私の使用しているOAタップには雷サージ防止スイッチが付いているので、しっかり奥まで挿さらず不安定です。

これはさすがに改善してほしい所ではあります。

 

またこの機種に限ったことではありませんが、HDDスタンドはホコリ防止の為、挿入口がカバーになっていいます。

ただこれが災いして、HDDやSSDを装着する際よく見えないので、向きを間違えたまましっかり差し込もうとしたら、破損する恐れがあります。

慎重にやれば間違う事はないと思いますが、頻繁に付け替えて使う場合には、注意が必要だと感じました。

 

これは個人的な感想ですが、本体がプラスティック製なのとめちゃくちゃ軽いのもあって、やはり値段相応に安っぽいなという印象を受けました。

3.5インチのHDDはそこそこ重量があるので、乱暴に装着したら壊れそうな気がして怖いです。

 

デュプリケート用の記述はあくまで希望ですが、スロットA→スロットBに向けて進捗ランプが進行していくので分かると言えば分かるのですが、もし反対に装着してCLONEボタンを押した瞬間おしまいなので、強調したアラート表記があると誤操作防止になると思いました。

まとめ

メリット・デメリットなど色々書いてきましたが、私の使用環境においては大活躍なので、この価格帯で購入できる商品としてはかなり満足しています。

外付けHDDやSSDを購入するより、この製品があれば内蔵のHDDやSSDを比較的安く購入して使用できるので、コスパも良いし使い勝手も私にとっては最高です。

 

2スロットあるので、古いHDDのデータを大きいサイズのHDDに集約したりするのも楽ですし、クローン作製もボタン一つで出来るのはとても有難いと感じています。

 

時代はSSDでさらに進化したM.2タイプのストレージに移行しつつありますが、大容量だとまだまだ値段が高いですし、様々なデータ保存をする用途としては、SATAのHDD/SSDもしばらくは活躍できると考えています。

古いHDDのデータを整理したり、新しいディスクへの換装など様々な用途で使用出来るし、価格もお手頃なので試してみては如何でしょうか。