第4の加熱式タバコとして徐々に注目されつつあるヴェポライザー。
日本では現在、iQOS・glo・プルームテックの3大次世代タバコがシェアを伸ばしていますが、節煙や増税に伴う節約も兼ねて、ヴェポライザーが急激に台頭しつつあります。
喫煙者の減少に合わせて、タバコも増税になり、喫煙場所も限られ、愛煙家にとっては懐も体裁も厳しい今日この頃です。
ここ20年で禁煙率はかなり下がりましたが、今だ多くの方が禁煙したいと思いつつも、止められない日々を送っているかもしれません。
以前プルームテック互換の電子タバコを購入し、レビューしました。
ただタバコカプセルの交換タイミングがいまいち分からず、味が少しはあるので吸っているとニコチン切れの禁断症状が出るようになってしまいました。
頻繁にタバコカプセルを交換していると、以前よりもコストが高くなってしまうので、出来る限り節約・節煙したいと考え、ヴェポライザーを購入する事にしました。
ヴェポライザーと言っても数千円~数万円まで色々種類が出ていますが、その中でも海外で評価が高く、比較的安価なBlack Mamba(ブラックマンバ)を購入してみました。
節煙や禁煙を目的として、体験談を掲載しております。20歳未満の喫煙は法律で禁止されています。タバコが有害である事は間違いありませんが、成長期の喫煙は特に体に悪影響を及ぼします。20歳未満の方には有益な情報になりませんので、ブラウザの×ボタンを押して退出して下さい。電子タバコや加熱式タバコは有害物質を90%以上カットなどと言われていますが、その健康被害は現在未知数でタバコ以上に害がある事も考えられます。当サイトではこれらの利用による損害・責任は負いかねますので、自己責任にてお願いいたします。個人的な主観も多々入りますので、その効果や感想などは千差万別である事をご了承願います。
商品の説明の前に、ヴェポライザーをあまりご存知でない方に、ヴェポライザーの概要について説明します。
ヴェポライザーとは
タバコ葉やハーブなどを200℃前後で加熱する事で、葉に含まれる水分を気化させ、その水蒸気を吸引することが出来る、喫煙器具です。
紙巻きタバコや葉巻などのように、葉を直接燃やすわけではない為、タールや一酸化炭素など有害物質の発生が殆ど無いと言われています。
iQOSやgloとの違い
iQOSやgloも基本的な仕組みは一緒ですが、これらはヒートスティックやネオスティックという専用のタバコを使用する必要があります。
一方ヴェポライザーは、紙巻きたばこを分解して使用する事も出来るし、刻みタバコ(シャグ)や紅茶の葉などでも吸引する事は可能です。
節約目的でニコチンを摂取したいと考えるなら、シャグ一択だと思います。
ヴェポライザーの種類
ヴェポライザーは加熱する方式により、大雑把に分けると3種類あります。
- コンダクション方式
- 葉っぱ格納した容器部分を加熱する事で、葉に含まれる水分を蒸発させる方式。
比較的値段が安いものが多いです。
- コンベクション方式
- 熱した空気を対流させて葉を熱する方式。
着香系の葉の味をより感じやすいと言われています。
- ハイブリット方式
- コンダクションとコンベクション両方の機能を有した方式。
仕組みが複雑な分、当然値段は高くなります。
ヴェポライザーは値段が高ければ味もいいと言う訳ではなく、人それぞれの好みやシャグとの相性などがあるようです。
様々な種類のヴェポライザーを買い集めたり、相性の良いシャグを求め色々試したりと、自分好みの組み合わせを探す方もいらっしゃるようです。
これからヴェポライザーを始めてみたいという方は比較的安価なコンダクション方式のものから試してみるのが良いと思います。
ヴェポライザーのメリット・デメリット
メリット
- 紙巻きたばこに比べ大幅に節約できる。
- タバコ本来の風味や味わいを得ることが出来る。
- 色々なタイプのタバコ葉を吸引できる。
- 火の不始末による火災の心配がない。(機器の加熱誤動作による危険がゼロではない)
- タールや一酸化炭素などの有害物質を軽減できるらしい(禁煙が一番です。)
デメリット
- 葉の詰め替えが面倒。
- 外に持ち出すと荷物がかさばる。
- メンテナンス、掃除などの手間がかかる。
- バッテリーが切れに気を配る必要がある。
- シャグを売っている店舗を探す必要がある。
- 健康被害は現在未知数。
次世代タバコの用語について
電子タバコや加熱式タバコについて調べていると、聞き慣れない沢山の用語が出てくると思います。
その中でもヴェポライザー選びや自分好みのシャグを探す上で、押さえておいた方がいい用語をいくつか紹介します。
- キック感
- いわゆるニコチンキックと呼ばれるもので、吸引した際の喉への刺激度合いを表します。
- ドロー
- 吸引する際の吸い込む抵抗力を表します。
- チャンバー
- 葉を詰める加熱室。
- マウスピース
- ドリップチップとも呼ばれます。吸い込み口を表します。
- リキッド
- 蒸発させて水蒸気になる液体。ニコチン有無、フレーバー用、無味無臭のものがある。
購入したヴェポライザー
前置きが長くなってしまいましたが、Black Mamabaヴェポライザーの説明をしたいと思います。
このヴェポライザーは「Kingtons」という中国の会社が販売している商品です。
それ程メジャーなメーカーでない点や、中国から国際郵送での購入という事で結構不安はあったのですが、無事商品は到着し、動作も問題ありませんでした。
Amazonで購入(一番評価の多かった店舗)しましたが、商品到着まで2週間ちょっとかかりました。
Amazonでは現在取り扱いが無いようです。
Black Mambaセット内容
商品開封直後の画像です。
セット内容は以下の通りです。
- BlackMamba本体(+ガラスマウスピース) × 1
- 交換用ガラスマウスピース × 1
- ピンセット × 1
- クリーニングブラシ × 1
- 葉詰込み取出し用金具 × 1
- USB充電用ケーブル × 1
- USB充電器 × 1
- 説明書(英語) × 1
付属品が見にくいので、そちらも開封した画像です。
正直付属のクリーニングツール類は使用していません。
というのも本体とマウスピース部分は磁石で接続されていて、取り外しには便利なのですが、葉を詰める際に金属のツール類を使うと、いちいちくっついてしまい煩わしいです。
メンテナンスツール類は、小型で木製か非磁器製のものが良い印象です。
交換用にガラスマウスピースが付属しているのは良いと思います。
ただし両方破損してしまった場合、どこでも入手できないので、取り寄せは手間かも知れません。
一般的に他ヴェポライザーには、ケーブルは付属していても充電器はないケースが多いですが、こちらのセットには1Aの充電器が付属しているのは、値段の割にお得感があります。
Black Mambaの使用方法
本体とマウスピースは磁石でくっついているので、外してチャンバー内部に葉を詰めます。
他のヴェポライザーより容量は大きいと思いますが、多少葉を押し付けて詰めた方が味が濃くなる(入れ過ぎ、詰め過ぎもダメ)と思います。
本体サイドにある電源ボタンを5回押すと、電源が入り加熱が始まります。
側面にある丸い5つランプが温度調整ランプです。
電源ボタンを長押しする事により、180℃~220℃までの5段階調整可能です。
温度調整ランプが赤から全て緑に変わったら、吸引OKです。
約5分ほどで、自動的に電源がオフになります。使用中電源ボタンを5回押しでもオフする事が出来ます。
連続で2回ぐらいは、葉を詰め替えなくても問題なく味わえると思います。(1回吸ってから暫く放置してからの2回目はスカスカでした)
大体6,7回使用(210℃)が、バッテリー切れの目安です。
充電中は本体マーク下にあるランプが赤くゆっくり点滅します。充電完了すると赤から緑に変わり点灯状態になります。
ヴェポライザーの使用感
箇条書きで感想を書いていきたいと思います。
初めて使用してみた時には、何か咽るような、喉がうずく感覚が強く、とても味わえるどころではなかったです。
紙巻きタバコを完全に止め、このヴェポライザーと電子タバコのみの生活になった3日目くらいに、慣れなのか喉の炎症がなくなったのか、普通に吸えるようになりました。
もし紙巻きからヴェポライザーに変えた直後、咽るようであれば紙巻きは吸わずに、3日ぐらい我慢してみて下さい。(人により向き不向きはあるかも知れませんが・・・)
最初は「買ったの失敗だったかな~」と思っていましたが、咽る症状がなくなった3日目以降から「これ美味しいかも」という感覚に変化しました。
ただニコチンの摂取量は普通のタバコに比べ多いのではと個人的には思います。
久々にタバコを吸ったときのような、いわゆるニコクラ感が結構な頻度あります。
紙巻きの時は事あるごとに吸っていましたが、今は吸う頻度としてはかなり減少しました。(タバコ葉を詰めるのがメンドウクサイというのもあります)
一週間以上使用していますが、もう紙巻きタバコを吸いたいと思わないというか、臭いと感じるようになりました。
電子タバコの水蒸気と違い、部屋で吸うと独特の匂いがこもります。(よくiQOSなどで芋臭いと言われる匂い?)
吸っている時には、あまり匂いは気にならないのですが、部屋で吸った場合には換気をしています。
禁煙していた時と同様に、口の中のネバネバした不快感がなくなりました。それに伴い、多少味にも敏感になった気がします。
紙巻きタバコを止めてから、一番体調で変化があったのは、お腹の緩さがなくなった事です。
私はずーっと過敏性腸症候群なのか、ひどい下痢に悩まされていまして、それがすごく改善されました。
まー禁煙すれば、もっと体調は良くなるかもしれません。
5,6回使用した後のチャンバー内部です。
最初全く美味しいと感じなかったので、混合液を垂らしたりして少し汚れてしまいました。
葉を加熱するヴェポライザーに、リキッドなどを使用するのはやめた方が良いと思います。
焦げ付いた汚れが付きますし、葉を取り出す際にベトベトして取り出しにくいです。
煙を吐きたいなら、VAPEなどを別に使う事をお勧めします。
こちらも5,6回使用後のドリップチップを分解した画像です。
このようにドリップチップ部は結構汚れるので、定期的に洗浄する必要があります。
今は水でしか洗っていませんが、無水エタノールを使用すると、より綺麗になるようです。
ガラス部分に付属されたフィルターは、細いピンなどで取り外す事が出来ます。
取り外す際には、あまり頑丈ではないので、変形しないように気を付ける必要があります。
※ 追記 (190608)
4か月ほど使用した所で、ガラス部品が完全に破損しました。チャンバーとの接触部分は非常に脆くなりやすいです。メンテナンスする場合には、吸い口側から爪楊枝などで押し出して、ガラス部品は取り出した方が良いと思います。金属部分も取り出す際には、注意して下さい。
こちらは加熱する前のシャグです。
紙巻きタバコの葉よりも、若干湿り気がある感じです。
一方こちらは加熱後(2回連続使用)のシャグになります。
画像では分かりずらいのですが、バサバサして加熱前より細かい状態になります。
色もインスタントコーヒーのような、焦げ茶色に変化しています。
タバコ専門店で購入のシャグ
商品到着まで2週間以上も待たされたので、思わず3つもシャグを買ってしまいました。
チェ 赤
紙巻きも吸った事があるのですが、コクがある味わいの銘柄です。
無添加、無着香で、タバコ葉本来の味が楽しめるシャグだと思います。
ただメンソール系のタバコばかり吸っていたので、私にはどうしても物足りなさがあります。
邪道かもしれませんが、このシャグに紅茶の葉を少し混ぜて(3:1くらい)吸ってみた所、ハマってしまいました。
ほんのり香る紅茶のリラックス感とコクがあるタバコの風味で、自分にはすごく良かったです。
チェ メンソール
購入した3種の中では、私にはこれが一番合っている気がしました。
はっきり言って、紙巻きのメンソールより美味しく感じました。
吸った時にはメンソールの爽快さが感じられ、吐き出すときに香ばしいタバコ葉の後味を堪能できます。
コンダクション方式のヴェポライザーだと着香系は合わないと言われていますが、これは全くそう感じませんでした。
コルツ バニラ
外の袋を開けただけで、甘い香りが漂ってくる程、香りは強めです。
バニラというより、サンオイルのココナッツみたいな香りがします。
実際吸ってみると、そこまでしつこくは感じませんが、吸い終わった後もヴェポライザーに匂いが残っている感じです。
香ばしい感じの味わいで美味しいのですが、毎回吸うのには飽きが来る印象です。
他のシャグの気分転換に吸うのには良いかなと思います。
まとめ
最初ヴェポライザーを試した時には、合わなくてどうしようかと思いましたが、今ではこれがあれば紙巻きタバコは全く必要なくなりました。
口の中の違和感やお腹の調子も改善されましたし、何より味も良いので、購入して良かったという感想です。
ですが気軽に外で吸えなかったり、葉の詰め替えに人目を気にしたり、メンテナンスが面倒だったりと色々と不自由があります。
外出先のメインは電子タバコにしていますが、持ち運びとメンテナンスに優れたヴェポライザーがあればもう一本欲しいかなと思っていた所、比較的メンテナンスも楽そうで、携帯に便利な小型軽量のヴェポライザーを購入しました。参考記事は下記をどうぞ。
取り回しが良いのでIQOS互換機も購入しました。こちらも是非参考にしてみて下さい。
少しずつニコチンの摂取回数を減らしていき、電子タバコもフレーバーのみでごまかせる様、最終的には禁煙を目指したいと思います。