喫煙者の居場所が失われつつある現在、ここ数年で徐々に浸透し始めている電子タバコや加熱式タバコ。
気にはなっていましたが、お金をかけてまで他に乗り換えるのは面倒だなぁとスルーしてきました。
しかし2018年10月、ついに審判の日がやってきてしまいました。
そうです。タバコ増税に伴って、一斉に各銘柄が値上げとなりました。
ここ20年の値上げと喫煙者排除の動きはすさまじく、愛煙家にとっては肩身の狭い世の中となってしまいました。
最近まで吸っていたアメリカンスピリッツのメンソールです。
今回の値上げにより、とうとうワンコインでは買えなくなりました。
さすがにこのままではマズイという事で、禁煙も視野に電子タバコの購入に踏み切りました。
節煙や禁煙を目的として、体験談を掲載しております。20歳未満の喫煙は法律で禁止されています。タバコが有害である事は間違いありませんが、成長期の喫煙は特に体に悪影響を及ぼします。
20歳未満の方には有益な情報になりませんので、ブラウザの×ボタンを押して退出して下さい。電子タバコや加熱式タバコは有害物質を90%以上カットなどと言われていますが、その健康被害は現在未知数でタバコ以上に害がある事も考えられます。
当サイトではこれらの利用による損害・責任は負いかねますので、自己責任にてお願いいたします。個人的な主観も多々入りますので、その効果や感想などは千差万別である事をご了承願います。
禁煙体験と購入までの経緯
2010年10月に大幅増税となり、銘柄にもよりますが一気に100円以上、紙巻きたばこが値上げになりました。
恐らく多くの方が禁煙を実施し、現在も継続している方もいらっしゃるでしょう。
私もさすがにこの時は、本気で禁煙しようと心に誓い、実行しました。
禁煙時の症状
- 禁煙1日目
- 数時間で吸いたい気持ちが湧き出てくる衝動を抑えつつ、眠気覚まし用のガムを噛み続け、何とかごまかす。
- 禁煙3日目
- ここで吸いたい気持ちのピークが何度も襲ってきます。
何をしても落ち着かない。全然集中できない。とにかく吸いたくて吸いたくて堪らない禁断症状が続きます。
よく言われますが、3日目はかなり辛いです。 - 禁煙1週間目
- 吸いたくて堪らない症状は、随分緩和されていますが、寝起き、食後、考え事、仕事の一区切りなどのタイミングで一服したくなる。
今までネバネバしていたような口の中の違和感が少なくなり、何となく爽やかな感覚が持続する。 - 禁煙1か月目
- 1週間目くらいの感覚はしばらく続きますが、ガムを噛んだり、深呼吸したり、飲み物を飲んだりする事で我慢できるくらいな状態。
吸いたい気持ちは少なくなるので、このまま禁煙できるかもしれないと思うようになる。
喫煙者の匂いは、敏感に分かるようになる。タンスにしまっている服などのタバコ臭さがよく分かる。
ただし一生タバコが吸えないんだなーという悲壮感も感じるようになる。 - 禁煙2か月目
- 御飯が特別おいしくなるという事はありませんでしたが、口の中が爽やかなので味はよく分かる感覚です。
寝起きなど以前より目覚めが良い感じがする。
吸っていたタイミングでタバコが恋しくなることは少なくなったが、煙を「むはぁー」と吐き出したい感覚はどうしても忘れられない感じ。 - 禁煙3か月目失敗
- やはり飲みの席でした。
喫煙者だらけの昔の友人たちと集まって飲む事になり、禁煙し始めた事を伝えたのが失敗で、強引な勧誘に負け一服したのをきっかけに、また喫煙者に逆戻りしてしまいました。
またあの3日目の苦しみを味わうのが嫌で、現在に至る。
自分の意志の弱さが情けなく思います。
タバコの銘柄探しから購入まで
マルボロライトメンソールを長年吸っていたのですが、これを機に違う銘柄探しに翻弄します。
最終的にコスパ(アメスピの1本は他と比べて長く吸える)とオーガニックという言葉に惹かれ、アメスピのメンソールに落ち着きました。
その後消費税8%で少し値上げになったものの、紙巻きタバコとしてはコスパが良かったので、吸い続けていました。
そんな中、今回の増税による値上げです。
また禁煙も考えましたが前回の失敗があるので、少しでも自然に禁煙する事が出来ないか考えました。
以前禁煙して思ったことですが、禁煙1週間もすればニコチンの禁断症状は落ち着きます。
ただ煙を吐き出したい感覚って常にあるんですよね。
その当時日本ではあまり電子タバコや加熱式タバコは一般的ではありませんでした。
しかし現在はかなり普及してきているので、禁煙する為のツールとして使ってみようと考えたわけです。
話が随分遠回りしましたが、今回購入した電子タバコをご紹介します。
プルームテックもどきの電子タバコ
電子タバコと言っても沢山の種類があり、どれにしようか迷ったのですが、最終的にJTから発売されているプルームテックと互換があるものに決めました。
決めた理由は、リキッドを入れてニコチンなしでフレーバーを楽しむことも出来るし、タバコカプセルを装着すればプルームテック体験も可能な為です。
こちらが購入した商品(3品)になります。
一番左が交換用のアトマイザーで真ん中がプルームテック互換のスターターキット一式、右がVG・PG混合液です。
アトマイザー?混合液?なんじゃそれと思われた方もいるかも知れません。
私も電子タバコを購入しようと思ったとき、何が必要なのかさっぱり分かりませんでした。
アトマイザーというと、香水なんかの霧吹きをイメージしますが、電子タバコでは混合液やリキッドを入れておくタンクみたいなものです。
バッテリー部分に装着して熱せられることで、混合液やリキッドが蒸発して、水蒸気になります。
交換用に購入したアトマイザーはタンク部分とタバコカプセル挿入用のスペース両方ありますが、タバコカプセル挿入用のドリップチップ(咥える部分)を別に装着するパターンもあります。
VG・PG混合液だけでは全く味はありません。タバコカプセルに付属されたプルームテックの純正アトマイザーにもこの液体は使われています。
VGは植物性グリセリン、PGはプロピレングリコールという物質でVGの割合が多い方が煙の量が多いらしいです。
(VGやPGの詳細はここでは割愛します。)
プルームテック互換電子タバコ本体のセット内容
スターターキットなので必要な部品はすべて揃っています。
ビニールで包装してある状態なので見にくいかも知れませんが、セット内容は以下の通りです。
- 本体バッテリー(350mAH) × 1
- マウスピース × 1
- リキッド注入タンク(アトマイザー) × 1
- ドリップチップ(タバコカプセル装着用) × 1
- USB充電器 × 1
- 説明書他3種
こちらのセットの透明タイプのアトマイザーは、タバコカプセル装着スペースはありません。
タバコカプセルを使用する場合には、ドリップチップをさらに接続して使用します。
すべて装着すると結構長くなってしまうデメリットがありますが、その分リキッドを多く注入する事が可能です。
交換用アトマイザーのセット内容
- 交換用アトマイザー × 2
- リキッド注入用ボトル × 1
- マウスピース × 3
- 説明書
リキッド注入用のボトルが本体セットに含まれていなかったので、購入しました。
こちらのアトマイザーは、タバコカプセル装着スペースがあるタイプです。
リキッド注入量は標準のものよりも減りますが、装着時の長さが短くなるので、外出時はこちらを使用しています。
購入したVG・PG混合液
今回私が購入した混合液は、VGが60%、PGが40%のものです。
プルームテック標準のアトマイザーに含まれている混合液は、VG、PGともに50%と言われていますが、私は煙の量が少し欲しかったので、この配合割合にしました。
交換用アトマイザーセットに付属されたボトルに移し替えたところです。
ボトルの口は小さめなので、慎重に移し替えました。
このボトル1本分でも、相当持ちます。購入した混合液を使い切るのは、相当先になりそうです。
アトマイザーの注入スペースは相当狭いので、このような専用のボトルが無いと難しいと思います。
試用したプルームテック用タバコカプセル
3種類購入しましたが、私は一番これがお気に入りになりました。
ほんのりとアップルの味がするメンソール系の味です。
元々メンソールタバコばかり吸っていたのもありますが、一番しっくり来た感じです。
こちらは通常のメンソールになります。
メンソールはメンソールなのですが、ちょっと私が想像していた味とは少し違いました。
こちらは人により好みが分かれるところですが、先のRED COOLER(レッドクーラー)の方が私に合っていました。
こちらはBROWN AROMA(ブラウンアロマ)というメンソールではないタイプです。
フィルター部分が他のカプセルと違い、茶色になっています。
コーヒー味?カフェモカフレーバー?となっていますが、私の味覚や嗅覚がおかしいのか、ちょっと違う感じでした。
中々言葉で表現が難しいですが、清涼感というより薬草を焚いたような感じの香りでした。
メンソール系ばかりだと飽きるので、たまに併用していくには良いと思いました。
Ploom Tech用タバコカプセルの中身です。
タバコカプセル5個とアトマイザーのセットです。
付属のアトマイザーは混合液を染み込ませた脱脂綿が入っています。
標準のアトマイザーだと煙の量は多くありません。
中の脱脂綿に混合液を注入する事も可能なようですが、蓋の取り外しなど結構大変なので、別のものを購入した方が良いと思います。
箱の裏面になります。
純正のアトマイザーはあまり使用していませんが、アトマイザー1個で5カプセル分には足らないかも知れません。
標準のアトマイザーはいらないので、カプセルだけを安く販売して欲しいと思っています。
1カプセル辺りタバコ5本分と言われていますが、最初の5~10パフ(5~10回吸う意味)くらいはガツンと味はするものの、段々薄くなってくる感じです。
貧乏性なので、正直カプセルを取り替えるタイミングがイマイチ分かりません。
すべて装着したイメージです。
左下部の小さいパーツは、アトマイザーの蓋です。タバコカプセル装着用のドリップチップを付けている為、外しています。
もしリキッドだけで使用する場合には、ドリップチップは装着せず、この蓋をします。
吸い込むとバッテリー底のランプが青色に点灯して自動で動作します。
このプルームテック系電子タバコの良い所は、好きな時に吸えて、好きな時に止められる点です。
こちらはパソコンのUSB端子からバッテリーを充電している所です。
充電中はバッテリーの青色ランプが点灯し、充電が完了すると消灯します。
まとめ
今回電子タバコを初体験したわけですが、使い勝手はとても良いです。
換気の為に窓を開けたり、壁紙にヤニの色が付くのを気にする事なく、喫煙出来るのが素晴らしいと思います。
ただタバコカプセルをどのタイミングで交換すれば良いか、比較的すぐに味が薄くなるなどの不満はありますが、暫く使っていこうと思います。
世間的にも喫煙者排除の動きが活発化して、喫煙率が減る一方ですが、ここ20年、タバコ税収(約2兆円超)はあまり変わっていないそうです。
喫煙者が減り、税収が変わらない事からも分かるように、要は税収2兆円をキープ出来るよう値上げしていく可能性が高いという事です。
その都度タバコカプセルを購入していては、結局紙巻きタバコとコスパ的に変わらないと思うので、少しずつカプセルの交換を減らして、最終的にはニコチンなしのリキッドに変更していければと考えています。
タバコカプセルからのニコチン摂取量は、iQOSやgloなどの加熱式タバコよりも少ないようなので、紙巻きから完全移行したはいいのですが、若干禁断症状が出ています。
この後、結局ヴェポライザー(刻みタバコを熱するタイプ)というものを購入してしまいました。
ヴェポライザーのレビューは下記をご覧下さい。