OCNモバイルONEを利用中の方は引き続きサービスを継続する事が可能との事です。
記事内容は古いですが、まだサービスが継続する点や過去情報として一応記事は残しておこうと思います。
先日auからMNPで「OCN モバイル ONE」のスマホセットを申し込みました。
丁度夏のキャンペーン中だったので、まだ発売2週間も経っていなかった『TCL 10 Lite』を税込9,000円未満でゲットする事が出来ました。
特に端末にこだわりはなかったのですが、安かったのとカメラのデザインが気に入ったので、『TCL 10 Lite』を選びました。
今回は1ヶ月使用してみた『TCL 10 Lite』の使い心地などをレビューしてみたいと思います。
TCL社とは
TCL社は中国広東省に本社を置く、家庭用電子機器メーカーです。
スマホのメーカーとしては聞きなれない方も多いと思いますが、液晶テレビを主力とし、世界160ヶ国以上を展開する大手企業です。
本社創業は1981年と比較的古く、2015年9月に日本法人の「TCL JAPAN ELECTRONICS」が設立されました。
一昔前なら家電は日本製という常識が、価格や性能面で有利な中国企業の台頭により、変わりつつあるのを感じている人も多いかも知れません。
確かに怪しい中華製品も多いのですが、こういった日本法人を置いて展開している企業も増えてきている為、同じ性能なら少しでも安い製品を選んでしまうのは、私だけではないと思います。
そんなTCL社から発売されたAndroidスマートフォンのご紹介です。
TCL 10 Liteの概要
低価格スマホでありながら、ミドルクラスのスペックを持つTCL 10 Lite。
4眼カメラ搭載や指紋認証/顔認証にも対応し、装備も充実しています。
上記画像はTCL 10 Liteの各種付属品です。
最初から液晶フィルム(指のすべりはイマイチ)、本体カバーが付属しています。また充電器(5V/2A)やUSB-Cケーブルも付属していて、必要なものは最初から全て揃っています。
ちなみにSIMスロットを取り出すためのピンは、箱内にある蓋の上部に刺さった形で付属しています。
間違って捨ててしまわないように注意して下さい。
それではTCL 10 Liteのメリット・デメリットやスペック、ベンチマークなどを見て行きたいと思います。
TCL 10 Liteの良い点
- Snapdragon 665 + 6GBメモリで通常使用なら動作サクサク
- 128GB ROM + 外部メモリ最大256GBでストレージも十分
- メイン4,800万画素のAIクアッドカメラ搭載でカメラも充実
- Bluetoothで同時最大4台のオーディオ機器・ヘッドフォンと接続可能
- 液晶でありながら高画質な6.53インチFHDディスプレイ
- スマートキー搭載でよく使う機能やアプリを即座に実行
- 低価格スマホとは思えない7色に輝く美しいデザイン
- 指紋認証と顔認証両方に対応
通常使用なら困らないCPUとRAM
Snapdragon 665は決してハイエンドなCPUではありませんが、6GBメモリとの組み合わせで、動作に余裕があります。
私が普段使っている印象ですと、ネットサーフィンや動画再生、軽めのゲームを使用する分には全く不満のないレベルです。
ストレージ容量も必要十分
64GBだと多少心許無い所もありますが、内部ストレージが128GBなので、ある程度ゲームや写真、音楽などを保存しても問題ないレベルです。
また内部ストレージ化までは出来ないようですが、最大256GBのmicroSDも装着可能なので、高画質の写真や動画、音楽などはこちらに保存すれば、かなり余裕が出来ると思います。
以前紹介したAmazon限定のmicroSDカードがコスパが良いので、お勧めです。
低価格スマホとは思えない優秀な4眼カメラ搭載
TCL 10 Liteにはメイン4,800万画素、広角(118度)800万画素、マイクロレンズ200万画素、深度センサーカメラ200万画素のAI(メインのみ)クアッドカメラを搭載しています。
最近は4眼カメラが当たり前となってきていますが、この価格帯での4眼カメラはコスパが高く、カメラに無知な私には十分すぎる性能です。
メインカメラは4,800万画素もありますし、広角撮影も可能、2cmほどの接写が可能なマイクロレンズ搭載、ポートレートやパノラマ撮影も可、暗所でも比較的綺麗に撮影できるなど価格の割にとても優秀だと思います。
あくまで低価格スマホの中ではかなり優秀という意味で、写真やカメラ、動画などにかなりこだわりがある方には物足りないかも知れません。
動画についても4K/30fpsまで可能で、スローモーションやストップモーションといった撮影も出来るなど、本当にここ数年でスマホ搭載カメラは格段に進化していると実感しました。
同時最大4台のオーディオと接続可能
Bluetooth通信を使ってオーディオスピーカーやイヤホンなど同時に4台(Wi-Fi接続時は2台まで)接続が可能なSuper Bluetoothに対応しています。
音楽をBluetoothイヤホンで共有したり、部屋の各所にBluetoothスピーカーを配置する事で動画など臨場感あふれる視聴が可能となります。
4台同時接続は他社製スマホにはあまりない機能なので、TCLシリーズの特長と言っても良いでしょう。
同じメーカーのスピーカーでなくとも、最大4台まで同時再生できるのは、正直すごいと思いました。
ただ詳しく検証したわけではない為、メーカー各社のスピーカーや種類により相性や遅延などが発生し、快適に再生できない場合もあるかも知れないので、この機能目的のみでの購入というのはおすすめ出来ません。
買ってみたらこんな事も出来ちゃうんだという付加価値としては、かなりのインパクトでした。
高画質な6.53インチFHDディスプレイ
TCLは液晶テレビなどメインに取り扱っているメーカーだけあって、ディスプレイはめちゃくちゃ綺麗です。
言い過ぎかもしれませんが、有機ELを搭載したスマホ画面と見比べても遜色ない程、画面がくっきりしていて、色味も綺麗です。
TCL独自技術の高画質化エンジンである「NXTVISION」によるものだと思いますが、大画面のFHD(2,340 x 1,080)で文字も非常に読みやすいです。
低価格Androidスマホでも、画面がここまで綺麗なんだと驚きました。
スマートキーが超便利
左サイドにスマートキーというボタンがあり、即座によく使う機能を3種登録する事が可能です。
アクションはシングルプレス、ダブルプレス、長押しの3種で、アプリや特定動作などを登録して置くことが出来ます。
ホーム画面のアイコンやスワイプメニューから起動すればいいというのもありますが、物理キーから即座に起動できるのは、急を要している場合などには大変助かります。
決定的瞬間をカメラに収めたいとか、電子決済をスムーズに行いたいなど、いちいちアプリを探して起動するのが面倒な時、威力を発揮するのではないでしょうか。
高級感のある美しい外観デザイン
本体サイド周りは光沢があるクロムフレーム、背面は光の反射で虹色に輝くホログラフィックなデザインが特徴的です。
箱を開け本体を取り出した瞬間、すごく綺麗というのが第一印象でした。
デザインや質感に関しては、とても低価格スマホのイメージはありません。
ただ普段は付属のオリジナル保護カバー(個人的にはあまり好みではない)で隠れてしまうので、せっかくの美しいデザインが隠れてしまうのは正直もったいない所ではあります。
また私的には4眼カメラがよくある縦並びではなく、横並びになっているデザインも気に入っています。(フラッシュが両端にあり、2つ光るのもカッコいい!)
指紋認証・顔認証両対応
顔認証の端末が増えていく中、コロナ騒動で再び指紋認証の需要が高まる今日この頃です。
私自身、PCでもスマホでも顔認証はあまり好きではないというか、違和感があるので、あまり利用していません。
指紋認証出始めの頃は、認証精度が悪く、全く認識してくれないといったトラブルにも見舞われたことがあるのですが、最近の指紋認証はすごい!
TCL 10 Liteに搭載された背面の指紋認証センサーもすこぶる良好です。
触れて即座にホーム画面になる反応はかなり快適で、認証精度も結構高いです。
また本体背面に指紋認証センサーがあるという点が、この端末を選んだ主な理由と言っても過言ではありません。
本体を持った状態で認証し易いので、電話の応答も指紋認証に設定しています。
TCL 10 Liteのイマイチな点
- シャッター音がバカでかい
- 防水・防塵非対応
- デュアルSIM非対応
カメラのシャッター音が大きい
バシャンという感じで、シャッター音はビックリするくらい大きめです。(Android内の設定では無音も音量調整も不可)
防犯用の日本仕様とは言え、この大きさだと公共の静かな場所や飲食店などで撮影するにはあまりに大きすぎます。
赤ちゃんの寝顔でも撮影しようなら、恐らく起きて泣き出すレベルです。
ですがこちらは「Google Play」にある「無音モード」というソフトで解決出来ます。(※確認済み)
「無音モード」というソフトは登録したソフトの起動を感知して、スマホ全ての音量を消す仕様により、標準でインストールされている高性能カメラアプリも無音に出来る優れモノです。
別のカメラアプリをインストールしなくて良いのですが、「無音モード」を使い続けるには購入するしかありません。
無料版のトライアルですと期間&回数に制限があるので、まずはご自身の環境で無料版での動作確認を行い、有料版を購入すると良いと思います。
決して高くはないので、私も購入予定です。
防水・防塵には非対応
まぁ低価格のスマホなので仕方ないと言えばそれまでですが、本体がかなり大きいので、水辺での操作や撮影、食事中のスマホ使用などは気を遣ってしまいます。
私はスマホで決済はしないので気にしていませんが、おサイフケータイにも非対応ですのでご注意下さい。
デュアルSIMは使えない
私はそこまでヘビィーに使用するつもりはないですが、音声とデータ通信で通信会社を分けたり、2回線同時待ち受けといった使い方は出来ません。
もしデュアルSIM対応だったとしてもmicroSDカードが使えないケースの方が私としては困るので、今の所はシングルSIMで充分と考えています。
TCL 10 Liteのベンチマーク
ベンチマークソフトの定番であるAntutuを使っての計測をしてみたいと思います。
ただ現在ひと騒動があり「Google Play」からインストールできない為、Antutuの公式サイトからダウンロードしてインストールしました。
こちらがAntutuのv8での計測結果です。
現在スマホの大まかなスペックのランク分けに当てはめると、ミドルレンジの位置になります。
「ハイエンド > ミドルハイ > ミドルレンジ > エントリー」といった区分けで考えています。
参考に以前記事にしたiPod Touch第7世代(iOS 13)も同様にAntutuのv8で計測してみます。
ほぼほぼ同じくらいの計測結果でした。
iPod Touch第7世代は、iPhone7より若干劣るくらい(CPUは一緒だがクロック周波数などが違う)の性能なので、参考にして頂ければ幸いです。
iPod Touch第7世代でこの1年間色々ゲームを試しましたが、よっぽど重いゲーム以外は殆ど問題なくプレー出来ています。
ガチゲーマーの方はミドルレンジの端末は選択しないと思うので、普通に使用する分には必要十分だとベンチマーク結果から再認識しました。
まとめ
「OCN モバイル ONE」のスマホセットで、かなりな激安(9,000円以下)で手に入れたTCL10 Liteですが、スペック、デザイン、画面の綺麗さ、カメラ性能などかなり満足しています。
現行のスマホグレード的には、あくまでソコソコレベルの性能だとは思いますが、私の使う用途的にはこれで必要十分です。
超高性能機種を買って、バッテリーがヘタったら交換して使い続けるか、安い機種で定期的に乗り換えていくか、はたまた常に最高スペック・最新機種を追い求めるか、人それぞれかも知れません。
どうしても貧乏性な私的には、コスパを追い求めてしまうので、今後もその時々で一番お得なものを選んでいくと思います。
色々な事情があり「iPhone13mini」を購入しました。記事は下記を参考にして下さい。
「OCN モバイル ONE」では定期的にキャンペーンをやっているので、そのタイミングでスマホセットを申し込めば、かなりお得に新しめの機種を手に入れる事が可能です。
もしそろそろスマホ買い換えたいと思っている方は、ちょくちょく「OCN モバイル ONE」のページをチェックしてみると幸せになれるかも知れません。
しかしOCNモバイルONEと同等の価格帯にする為にはdカードによる支払いや光回線とのセット割などを適用する必要があり、今の所乗り換えは考えずサービスが続く限りOCNモバイルONEのまま継続するつもりです。
正直かなり割高に感じる為、NTTドコモ新規料金プランへ移行する人や利用する人がどの程度いるかは疑問が残ります。