本格的に寒くなりこれからは鍋が美味しい季節となってきました。
鍋と言えばカセットコンロに土鍋が最強の組み合わせかと思いますし、今まで私もその様に鍋料理を堪能してきました。
ただ頻繁にカセットコンロのガスを買うのは面倒でコストもかかりますし、何より一酸化炭素中毒の恐れがあるので換気に気を遣わないといけないのがネックです。
さらには台所と違いリビングなどでガスコンロの火を使う際には、火災にも気を付けないといけません。
冬場は頻繁に鍋をするので、そういった面倒やリスクが少ない卓上のIHクッキングヒーターをかなり前から検討していました。
丁度先日Amazonのブラックマンデーセールがあり、IHクッキングヒーターが安くなっていたのでポチってしまいました。
今回は購入した山善製IHクッキングヒーターをレビューしてみたいと思います。
IHクッキングヒーター概要
ブラックマンデーセール終了ぎりぎりまで悩んだのですが、最終的に山善の型番「YEN-S140」に決定し色はブラウンにしました。
何となくブラウンは高級そうに見え、汚れも目立ちにくいかなと感じた為です。
本当は同じく山善製の型番「YEP-CS140」という電源コードが収納出来るタイプにしたかったのですが、こちらはブラックマンデーセール対象外で、納期も1ヶ月近くかかる様だった(セール後解消)ので諦めました。
スペック
寸法 | 幅290×奥行350×高さ48mm |
---|---|
重量 | 2.5kg |
消費電力 | 1400W |
加熱調整 | 6段階 300~1400W |
揚げ物調整 | 6段階 150~200℃ |
保温調整 | 3段階 40~80℃ |
対応鍋サイズ | 直径120~260mm(揚げ物~220mm) |
コード長 | 1.8m |
電源 | AC100V 50/60Hz |
特徴
- 熱効率が良い為ガスコンロより経済的
- 100Vなので一般家庭のコンセントから使える
- 最大火力1400Wで100Vタイプでは最高峰
- 加熱・揚げ物は6段階、保温は3段階調整可能
- マグネットタイプコンセントでひっかけリスク軽減
- フラットガラストップでお手入れしやすい
- 比較的薄型の為かさ張らず収納しやすい
- 鍋底直径12~26cmまで対応(揚げ物は22cmまで)
- 各安全機能が搭載され万が一でも安心
熱効率が良い為ガスコンロより経済的
IH対応の調理器具自体に電磁気を送る為、火で温めるより効率的です。
ガスボンベ価格やガス、電気料金設定などで変動すると思いますが、メーカーによる一般的な試算によると、カセットコンロの約半分、都市ガスの3分の2程度までコストを抑えられるそうです。
もちろんガスボンベを買いに行く手間などを考えれば効率的です。
100Vなので一般家庭のコンセントから使える
各コンセントやOAタップの最大ワット数は考慮する必要がありますが、通常のコンセントにつないで使用できるのは便利です。
普通のキッチンに設置する高火力タイプですと200Vですが、電気工事の必要がなく100Vで使用できるIHクッキングヒーターです。
またキッチンビルドインタイプと違い、コンパクトなので好きな場所に持ち運んで使用する事が可能です。
最大火力1400Wで100Vタイプでは最高峰
現在市場にある卓上100VのIHクッキングヒーターは1000Wか1400Wのタイプがありますが、こちらの商品は最大1400Wのハイパワーモデルとなっています。
バッテリー電源などを使って屋外や車内で使用したいという場合には1000Wの方が良いケースもありますが、自宅内で好きな場所で使用する際には出来るだけ火力があった方が良いかと考えています。
焼く場合は別にして沸騰させる場合は最大火力で調理する事になると思うので、少しでも短時間な方が効率が良いでしょう。
加熱・揚げ物は6段階、保温は3段階調整可能
加熱や揚げ物ではそれぞれ6段階の調整が可能で、保温機能でも3段階設定する事が出来ます。
揚げ物では温度調整出来るので食材により調理がしやすいと思います。
保温は常にグツグツ煮る事は出来ませんが、お茶の飲む温度やコーヒーを飲む温度を調節する事が可能なのは有難いと感じます。
マグネットタイプコンセントでひっかけリスク軽減
テーブルの上で調理器具を使用する場合に怖いのが電源コンセントを引っかけてしまう事です。
この商品は本体と電源コードがマグネットで接続されるので、万が一引っかけても本体からコードが外れやすい仕様となっています。
ただこれだけで完全にリスク回避される訳ではないので、食卓で使用する場合には、電源コードには十分注意しましょう。
フラットガラストップでお手入れしやすい
ガスコンロとIHクッキングヒーターの大きな違いは何と言っても手入れのし易さでしょう。
こちらの商品は平らなガラストップの表面となっているので、液だれなどで汚れても使用後サーっと水ぶきするだけで汚れを落とす事が可能です。
IHでも焦げ付き等はあるようですが、カセットコンロの場合液だれするとそれが火で焦げ付き、非常に手入れが面倒です。
IHクッキングヒーターではそんな面倒から解放されるので非常に気楽に使用できると思います。
比較的薄型の為かさ張らず収納しやすい
ひと昔前の卓上IHと比べ全体的に薄型となってきましたが、こちらの商品は高さ4.8cmと他の1400Wハイパワーモデルと比較しても薄型サイズです。
流し下の細いスペースや食器棚の狭いスペースなどにも収納する事が可能です。
また高さが低いので、テーブルで鍋を置く際にも、あまり高くならず具材をすくい易いと思います。
鍋底直径12~26cmまで対応(揚げ物は22cmまで)
卓上のIHクッキングヒーターだと鍋底径24cmまでが多い中、こちらは26cmまでOKと1サイズ大き目にも対応しています。
鍋タイプだと少ないかも知れませんが、フライパンですと26cmを使用している方も多いと思うので、コンパクトながら大きいサイズに対応しているのは有難いと思います。
また最小12cmと小さいサイズもOKなので、小さめの鍋がずれて反応しにくくなるケースが少なくなるかも知れません。
各安全機能が搭載され万が一でも安心
IHクッキングヒーターならではのセーフティー機能もしっかり装備しています。
比較的低価格な商品ですが、電源切り忘れ機能や鍋探知・鍋無し機能、小物発熱防止などの安全機能を搭載しており、万が一の事故を防止してくれると思います。
お年寄りやお子様でも扱いやすいのがIHクッキングヒーターの醍醐味かと思います。
山善製を選んだ理由
私の場合卓上IHは殆どサブ的な使い方で、期間限定でしか主に使用しないので、出来る限り安価な物を探していました。
IHクッキングヒーターは様々なメーカーから発売されていますが、低価格帯の卓上タイプですと比較対象となるのはアイリスオーヤマの製品かと思います。
アイリスオーヤマの商品も山善と同じような価格帯で機能やカラー、そしてブラックマンデーセールの対象だったのもあり、どちらにするか最後まで悩みました。
前述した通りもしブラックマンデーセールの対象であったなら山善製「YEP-CS140」を購入しようと思っていた事、鍋底対応直径が26cm(アイリスオーヤマ製は24cmまで)だった事、保温機能が搭載されている事などが理由で、最終的に山善製「YEN-S140」に決定しました。
IHクッキングヒーターの使用感
まだ数回しか使用していませんが、簡単に良かった点や気になった点などをお話ししたいと思います。
500mlの水を沸かしてみた
検証も兼ねて500mlの水をこのIHクッキングヒーター、ガス(中火)、電気ケトルで沸騰するまでの時間を計測してみました。
検証に使う鍋は以前記事にしたマイヤー「8クック マルチポット」を使用しました。
IHクッキングヒーターは最大火力1400Wの設定6で加熱します。
暫くすると勢いよく水が沸騰しました。
沸騰するまでの時間は丁度3分でした。
次はガスで沸かしてみます。
マイヤーの注意書きに鍋底から火が漏れない程度の使用と書かれているので、中火で検証する事にしました。ですので強火で使用できればもっと早く沸かす事が可能だとおもいます。
結果は6分弱でした。中火なので比較が難しいですが、IHの倍の時間かかってしまいました。
次はイオンで買った激安(たしか1,800円くらい)の電気ケトル(900W)での沸騰までの時間です。
結果は約4分でした。
気温や季節、水温、鍋の材質など条件により結果は変動すると思いますが、今回の検証では1400Wだけあって山善のIHクッキングヒーターに軍配が上がりました。
沸騰までの時間 | |
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YEN-S140 | 約3分 |
都市ガス(中火) | 6分弱 |
電気ケトル(900W) | 約4分 |
IH200V専用のアルミ箔鍋の検証
よくスーパーに行くと100円前後で売っているアルミ箔の鍋シリーズが売っていますが、これが100Vの卓上IHで使えるか気になって検証してみました。
鍋の調理方法にはお湯を入れて下さいと書いてありますが、沸騰出来るか検証したいのであえて水から調理していきたいと思います。
IH自体が鍋には反応したので、沸騰するまでMAXパワーで加熱していきたいと思います。
沸騰するまで気持ち時間が掛かった感じはありましたが、IH200V専用のアルミ鍋でも問題なくいけました!
火力を落として1,2分煮込み、最後にスープを入れて1分温めたら完成!
かなり半信半疑だったのですが、あっさり成功したので良かったです。
ただし偶々この商品が出来ただけかも知れないので、最初にも言いましたが試す場合は自己責任でお願いします。
IH保護シートを購入
暫く使用していると上図の様な焦げ跡が付いてしまいました。
特に下記の鉄製グリルパンを使用して焼肉をやってみようと思ったのですが、温度が高くなり過ぎたのか一気に焦げが付いてしまった感じでした。
やはり鉄製品とIHはあまり相性が良くない様です。
こちらの焦げ落としを記事にしましたので、下記を参照にして下さい。
っという事でAmazonでパール金属社製のIH保護シートを購入しました。
使用前にフィルムを剥がします。
このIHに設置してみましたが、サイズはジャストフィットでした。
保護だけでなく粘着力もあるので、軽い鍋でもかなり滑りにくくシートも設置したらズレる事はありませんでした。
ステンレスフライパンも購入したのでIHで調理する際、保護シートがあった方が安心だという思いもありました。
ステンレスフライパンの記事は下記を参考にして下さい。
良かった点
- 台所以外でも気軽に使用できる
- 準備や片付け、掃除が楽
- 卓上としての使用なら火力は十分
- 寒い冬でもコマ目に換気しなく済む
製品の特徴とも被る部分があると思いますが、まず何と言っても火を使わないで卓上で調理できる安心感があります。
加熱や電磁気により材質によっては発火する恐れがゼロとは限りませんが、テーブルを拭いたティッシュに引火したり、鉄板の加熱でコンロのガスボンベが爆発してしまうなどの事故がないのは安心です。
カセットコンロはボンベの容量を気にしたり、片付けも吹きこぼれや焦げを取り除くのに苦労します。
卓上IHではコンセントに繋ぐだけで使用でき、終わった後も濡れた布巾で軽くふくだけで片づけられるので大変便利です。
また寒い時こそ鍋料理を堪能したいものですが、特に気密性の高いマンションなどの場合には、カセットコンロだと定期的に換気する必要があります。
折角鍋料理で体が温まって部屋も暖かくなったのに、換気すると冷気が侵入してしまうという悪循環となってしまいます。
IH使用の場合は絶対とは言いませんが、そうい言った事をあまり気にせずに使用できるのは有難いと思います。
気になった点
- IH対応の調理器具が必要
- 電源と加熱が別ボタン
- 様々なセンサーの誤作動が心配
- 電磁気による体への悪影響が心配
以前から使用していたアルミ鍋や土鍋等が使用できないのは、解ってはいましたが残念ではあります。
最近購入した製品の多くはIH対応なので問題ないですが、ガスもIHも電子レンジでも使用できるものって本当に少ないです。
こちらの商品は電源ボタンが加熱・揚げ物・保温ボタンと独立しています。コンセントを挿し電源を入れた後、加熱ボタンを押して温度調整します。
ですので1アクション多くなる為煩わしく感じるかも知れません。(これも安全対策と言えばそうとも言えるのですが…)
また安全対策として様々なセンサーが装備されていますが、それらが誤作動した場合、故障リスクが高まる不安があります。
使い込んで底が変形した鍋などは反応しにくいですし、そういったセンサーのちょっとした故障で使用できなくなってしまう恐れを隠しきれないのが正直な所です。
これはIH調理器具や電子レンジ全般に言える事ですが、やはり特に卓上で扱うIHクッキングヒーターの電磁気による体への悪影響は心配になります。
特に加熱中はなるべくIHから離れる様に意識しています。
まとめ
メリット・デメリットなど語ってきましたが、ブラックマンデーセールのタイミングでお安く購入出来たこの商品に大変満足しています。
気軽に使用できるので今期の冬は大活躍してくれています。
土鍋での鍋料理が出来ないのは残念ですが、その代わりに土鍋でご飯を炊いたりしています。(冷めたらレンチン出来るので…)
災害時用にカセットコンロはあった方が良い(私も2つあります)と思いますが、普段使いの卓上調理器具としてIHクッキングヒーターはとても有益だと感じました。
燃料費高騰の中、この冬の鍋生活のお供に卓上IHクッキングヒーターを検討してみては如何でしょうか。