無料版バックアップソフトでは現況最強!?『MiniTool ShadowMaker Free』の使用感や使い方をご紹介!

MiniToolShadowMakerキャッチ画像 Windowsソフトウェア
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データバックアップの重要性についてはこれまで何度もお伝えしてきたので今更語るべくもありませんが、普段のバックアップだけでなくデータ移行やSSD換装など一時的にバックアップソフトを使いたい場面は少なくありません。

人によってはこのような一時的なバックアップソフトの使用が切っ掛けで、定期的なバックアップをやり始めたとい言う方もいらっしゃるかも知れません。

 

当サイトでも幾つかバックアップソフトをご紹介してきましたが、有名ソフトウェアの多くがシステムバックアップやクローン作成において無料版では対応していない事が多い印象です。

昔のバージョンではフリー版でも可能であったが、ソフトウェア会社の認知度や機能追加・向上などバージョンアップにより無料版でシステムバックアップやクローン機能が使えなくなったパターンがよくあります。

 

そんな無償版ソフトでは厳しいシステムのバックアップや復元、クローン作成が出来てしまうと噂の「MiniTool ShadowMaker Free」を試してみたので、使用感やインストール方法・使い方を記事にしてみたいと思います。

同社のディスク管理ソフトや復元・復旧ソフトも以前記事にしていますので下記をご参考下さい!

ディスク・パーティション管理の決定版『MiniTool Partition Wizard』は無料版でも機能盛沢山で使いやすい!
Windows標準のディスク管理ソフトは使いにくいと感じた方は意外に多いのではないでしょうか?ディスク管理の痒い所に手が届く「MiniTool Partition Wizard」無料版の特徴や使い方、インストール方法をご紹介したいと思います。
MiniTool Power Data Recoveryの使い方や無料版と有料版の違いについて!【データ復元・復旧ソフト】
間違ってfファイルを消してしまった、知らない内にデータ消失していたなどのトラブルを解決出来るかもしれないデータ復旧ソフトウェアの「MiniTool Power Data Recovery Free」をご紹介したいと思います。
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MiniTool ShadowMaker Freeとは

MiniTool Software Ltd.」が開発販売しているPCやワークステーション、サーバーのデータをバックアップできるソフトウェアです。

定期的なバックアップやバックアップ先とのデータ同期はもちろん、システムファイルのバックアップやディスク丸ごと複製するクローン作成も可能となっています。

Windows系OSのみ対応で、残念ながら現在のところMAC用はリリースされていない様です。

 

データのバックアップだけなら手動で別のHDD・SSD、USBメモリなどの記憶媒体にファイルをコピーすれば出来なくはありません。

しかし手動で頻繁にバックアップするとなるとついつい忘れがちになりますし、OSアップデートや物理的な不具合によりパソコン自体が立ち上がらなくなった場合、元の状態に戻すのはかなり難しいし時間も要します。

そこでWindows自体やインストールされているソフトウェアのバックアップも必要となるわけですが、前述した通りこれらの機能は無償版ソフトウェアの多くが対応しておりません。

 

そんな強力なバックアップ機能が無料版でも使えるのが「MiniTool ShadowMakerのすごい所だと思います。

以前記事にした「MiniTool Partition Wizard」のインストール時にShadowMakerの体験版をインストール出来ますがスルーしていたので、今回は改めてバージョン3.6のFree版をセットアップし簡単に使い方等解説していきたいと思います。

無料版とその他ラインナップ

MiniTool ShadowMaker」には大きく分けてホームユーザ向けとビジネスユーザ向けの2種が存在します。

 

Free版とPro版はホームユーザ向けとなっており、Windows 7/8/8.1/10/11をサポートしています。

Pro版は30日体験版と月額(1PC)or年間(2PC)ライセンスのサブスクリプションタイプがあり、買い切りタイプはPro Ultimate版(3PC)となっています。

 

一方ビジネスユーザ向けのBusiness版ではStandardとDeluxeがあり、両方買い切りで機能も同一ですが、1ライセンスで使用できるPC数に違いがあります。(買い切りですが無料アップグレードは1年間)

詳細な各シリーズの機能比較などは、下記公式サイトを参考にして下さい。

ソフトウェア比較| MiniTool ShadowMakerエディションの比較
MiniToolバックアップソフトウェアのエディションであるMiniTool ShadowMakerを比較することにより、ユーザーはWindowsでのデータ損失を回避する適切なデータ保護ソリューションを見つけることができます。

ダウンロード・インストール手順

MiniToolの公式サイトの複数個所からダウンロード出来ますが、今回はFree版のメインページから行いたいと思います。

ShadowMaker Free公式ページ

MiniToolShadowMakerインストール1

上記ページの「今すぐお試し」ボタン押します。

 

MiniToolShadowMakerインストール2

別タブが開き上図ウィンドウがポップアップするので「ファイルを保存」を選択します。

ブラウザ設定のダウンロードフォルダか任意のディレクトリを選択しダウンロードが開始されます。

 

MiniToolShadowMakerインストール3

ダウンロードが完了すると上図のインストール実行ファイル(sm-free-online.exe)があるので、そちらをダブルクリックします。

 

MiniToolShadowMakerインストール4

上図ウィンドウが立ち上がったら「カスタムインストール」をクリックし、プルダウンメニューから言語を日本語に設定します。

もし任意のディレクトリにインストールしたい場合はインストールパスを変更して下さい。(デフォルトで問題ないと思いますが…)

またカスタマーエクスペリエンス向上プログラムに同意したくない場合は、チェックを外します。

「読んだ上で同意EULA…」部分のチェックが付いている事を確認し「今すぐインストール」ボタンをクリックするとインストールファイルのダウンロードが開始されます。

 

MiniToolShadowMakerインストール5

ファイルのダウンロード中画面。

 

MiniToolShadowMakerインストール6

ダウンロードが完了すると続けてインストールが開始されます。

 

MiniToolShadowMakerインストール7

無事インストールが完了すると上図ウィンドウになるので「今すぐ開始」ボタンでソフトを起動します。

最初にWebサイトから落とした実行ファイル(sm-free-online.exe)はインストール完了後は不要なので削除してかまいません。

 

MiniToolShadowMakerデスクトップアイコン

インストールが終了するとデスクトップにショートカットが作成されています。(スタートメニューにもショートカットはあります。)

MiniTool ShadowMaker Freeの使い方

MiniToolShadowMaker使い方トップ

それではShadowMakerの無料版で使える機能や簡単な使い方を見ていきたいと思います。

使い方に関しては公式サイトのマニュアルも充実しているのでそちらも参考にして下さい。

バックアップソフトのチュートリアル|MiniTool ShadowMakerのチュートリアルガイド
MiniTool バックアップ ソフトウェアのチュートリアル ガイドでは、プロのバックアップ ツールである MiniTool ShadowMaker を使用して、システムとファイルを安全にバックアップする方法について説明します。

 

また無償版では出来る事・出来ない事を確認したい場合は、先ほどリンクを張った「ShadowMakerバージョン別機能比較」を参考にお願いします。

UI周り解説

ShadowMakerのUIは非常にシンプルで見やすいので、すぐに操作は慣れると思います。

それでは各メニューの項目や機能などを解説していきます。

ハンバーガーボタン

MiniToolShadowMaker_UI解説1

まずはウィンドウの右上にあるハンバーガーボタン(≡アイコン)をクリックするとプルダウンメニューが現れます。

言語設定の項目ではインストール時に設定しているので日本語になっていると思いますが、もしEnglishのままインストールした場合はこちらで変更して下さい。

 

ヘルプの項目はホームの画面にあるマニュアルアイコンと同じで、オンラインマニュアルのリンク先になっています。クリックすると先ほど紹介した公式サイトのマニュアルページがデフォルトブラウザで開きます。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説2

About項目はバージョン情報の確認となっています。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説3

High Dpiスケーリングは高解像度の画面で拡大表示する機能です。もしウィンドウや文字が小さすぎるという場合には、こちらをチェックしソフトの再起動を試してみて下さい。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説4

更新は文字通り手動アップデートの項目です。「最新情報を取得」ボタンで最新かどうかのチェックを行います。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説5

インストール直後は一度チェックしておいた方が良いと思います。

終了項目はソフトを終了させます。ウィンドウの「×」ボタンと基本同じです。

メインメニュー

MiniToolShadowMaker_UI解説6

続いて非常にシンプルで見やすいメインメニューを見ていきます。

各項目の簡単な使い方は後述しますので、ここでは説明のみに留めておきます。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説7

ホームメニューにあるマニュアルは前述したオンラインヘルプへのリンクです。

バックアップを設定」ボタンを押すとバックアップメニューに推移します。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説8

バックアップメニューは任意のソース(バックアップしたいフォルダやファイル)を選択し、指定のバックアップ先にデータを保存設定するメニューです。

スケジュールやスキーム(完全・増分・差分)、オプションなどを設定する事が出来ます。ただしFree版ではスケジュールのイベント設定、スキームの完全・差分は利用できません。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説9

同期メニューはソース元とバックアップ先のデータが同じ状態になるようにする為の設定です。バックアップメニュー同様スケジュールやオプション設定も行うことが可能です。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説10

復元メニューは事前にバックアップしたイメージデータから元に戻す設定です。何もバックアップしていなければ項目は表示されません。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説11

管理メニューは何かしらのタスクが実行された状態を確認する項目です。処理が長い場合には「実行中のすべての…」部分にチェックを付ける事で、タスク終了後自動的にシャットダウンを行うことが出来ます。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説12

ログメニューは過去に実行したバックアップの履歴を確認する事が出来ます。表示期間を任意にフィルタしたりタスク名などで検索する機能もあります。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説13

ツールメニューではブータブルメディアの作成やマウント設定、ディスククローンなどの機能を利用する事が可能となっています。

Free版ではPXE、リモート、コマンドラインインターフェースは使用する事が出来ません。

 

MiniToolShadowMaker_UI解説14

フィードバックメニューでは何か不具合やエラーが起きた際に、こちらでレポート作成を押すと指定したフォルダに自動でバグレポートを出力するする事が出来ます。

メールなどで問い合わせた際、こちらのレポートを一緒に送信すればエラー原因の究明に役立つという機能となっています。

バックアップ方法

それでは実際にデータのバックアップを行ってみたいと思います。

今回はDドライブ(約21GBのデータ)をバックアップします。

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法1

まずはメインメニューからバックアップを選択し「ソース」をクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法2

Dドライブ全体のバックアップを行うので「ディスクとパーティション」を選びます。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法3

上部のプルダウンメニューからバックアップしたいパーティションのあるディスクを選択し、指定(今回はDドライブ)のパーティションにチェックを入れ「OK」ボタンをクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法4

先ほど同様今度はバックアップ先をクリックすると上図のウィンドウが開くので出力先ドライブをクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法5

Gドライブに「D_BKUP」というフォルダを作成したので、そちらをターゲット先にし「OK」ボタンでウィンドウを閉じます。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップエラー
最初「DドライブBKUP」という日本語が入った名称のフォルダを作成しバックアップを実行しましたが、ソフトウェア上で文字化けしてエラーとなり、バックアップする事が出来ませんでした。
ターゲット先に指定するフォルダは全て半角英数字のものにした方が良さそうです。(今後バージョンアップで改善されるかも知れませんが…)

 

MiniToolShadowMaker_バックアップスケジュール

スケジュールはデフォルトではオフになっていますが、定期的にバックアップをとりたい場合は毎日・毎週・毎月など指定する事も出来ます。

イベントはFree版では使用する事は出来ません。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップスキーム

バックアップスキームもデフォルトはオフですが、Free版では増分バックアップのみ設定する事が出来ます。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップオプション

オプションメニューではより詳細な設定を行うことが出来ます。

イメージ作成モード:
使用済みのセクターのみか未使用領域まで丸ごとコピーするか選択出来ます。デフォルトは使用済みのセクターのみ。
ファイルサイズ:
任意のサイズに分割、CD・DVD用の固定サイズ、指定なし(ファイルシステムの最大値を超えた場合は分割)を設定できます。デフォルトは指定なし。
圧縮:
バックアップのイメージファイル圧縮レベルを調整できます。圧縮率が高ければバックアップ時間は長くなる。デフォルトの圧縮率は中。
コメント:
バックアッププロファイルにコメントを追加できます。複数のバックアップを行う際に区別しやすくなる。
メール:
バックアップ操作が完了した際に指定のメールアドレスへ通知を行う機能です。
除外ファイル:
バックアップファイルに必要でないシステムファイルを除外するかの設定です。デフォルトはファイル除外。
シャットダウン:
バックアップ完了後に自動的にシャットダウンするかを指定できます。デフォルトはシャットダウンなし。
パスワード:
バックアップイメージファイルにパスワードを設定する事が可能です。Free版ではデータ暗号化は使用出来ません。
検証:
バックアップ完了直後に整合性のチェックを行うか設定できます。整合性の確認はバックアップ時間がかなりかかるようです。デフォルトは検証無し。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法6

今回はオプションも全てデフォルト設定で行うので、ソース元とバックアップ先に間違いがないか確認し「今すぐバックアップ」をクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法7

上図ウィンドウがポップアップしたら「はい(Y)」を押します。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法8

するとメインメニューが管理に移行しバックアップが開始されます。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ注意
バックアップ実行中はソース元へのアクセスは出来ません。バックアップ実行中は何も作業しないことをお勧めします。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法9

無事バックアップが完了すると上図の様な状態となります。ファイル数などにより変化すると思いますが21GBのバックアップで8分程かかりました。

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ方法10

バックアップされたイメージファイルは拡張子がmpiとなっています。こちらをクリックしてもファイルの中身は確認できない為、ファイルを開くには後述するマウント設定を行う必要があります。

デフォルトの圧縮率(中)で行ったところ、21GBのデータが15GB程に圧縮されていました。(ファイルの種類や数により圧縮サイズは異なると思います。)

 

MiniToolShadowMaker_バックアップ後ホーム

大した事ではないですが、バックアップが完了するとホーム画面の言い回しが変わりちょっと笑ってしまいました。

データ復元方法

5.3GB程のデータ(ポータブルソフトのデータなのでファイル数はかなり多い)を復元してみたいと思います。事前にソース元を削除し元々データがあった場所へ復元するパターンになります。

 

MiniToolShadowMaker_復元方法1

メインメニューから復元を選択します。復元したいプロファイルにある「復元」ボタンをクリックします。

MiniToolShadowMaker_復元方法2

ファイル復元バージョン(バックアップした日時)を指定したら「次へ」ボタンを押します。

 

MiniToolShadowMaker_復元方法3

復元したいフォルダ・ファイルを任意に選択し「次へ」で進めます。デフォルトでは全て選択済み。

 

MiniToolShadowMaker_復元方法4

なにも指定されていないので、まずは「参照」ボタンをクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_復元方法5

復元したい場所(ターゲットディレクトリ)を指定し「OK」ボタンを押します。ややこしいですが冒頭でもお伝えした通り、今回はソース元を削除したので同じ場所へ復元したいと思います。

 

MiniToolShadowMaker_復元方法6

復元ターゲットを指定したら「適用」ボタンで復元が実行されます。

適用ボタンを押すと即座に復元が開始されるので慎重に行ってください!

 

MiniToolShadowMaker_復元方法7

処理が実行されると上図の様な画面になるので、作業はせず暫く待ちましょう。

 

MiniToolShadowMaker_復元方法8

復元が完了すると上図のウィンドウがポップアップするので「OK」ボタンで閉じます。

 

MiniToolShadowMaker_復元方法9

データ量は5.3GB程ですがファイル数が多い為か復元に13分弱かかりました。処理が終わったら「完了」ボタンで終了させます。

クローン生成

ShadowMakerはFree版でもシステムを含めたディスク丸ごと複製するクローンにも対応しています。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成1

まずはメインメニューからツールを選択し「ディスククローン」をクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成2

ソースディスク(複製したいディスク)を指定します。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成3

プルダウンメニューからディスクを選択し「完了」ボタンを押します。今回はWindowsを含めたディスクの複製をしたいと思います。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成4

次にターゲットディスク(複製したい場所)を指定します。プルダウンメニューからディスクを選択し「完了」を押します。

ディスククローンなのでターゲット先はソース元より大きいサイズである必要があります!

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成5

ソースと宛先を設定したら「OK」ボタンを押します。

ディスククローンは非常にシビアな操作となります。特にターゲット先(複製先)を間違えると取り返しのつかない事態となってしまう事が考えられる為、処理を実行する前にソース元とターゲット先をよく確認の上処理を進めて下さい!

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成6

クローン作成処理が実行される前に上図の様なポップアップが表示されます。「はい(Y)」ボタンを押すと処理が実行されます。ターゲット先のデータは完全に消えるので何度も言いますが慎重に進めて下さい。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成エラー
初回に実行した際、上図の様なエラーが表示されクローン作成に失敗しました。ターゲット先のパーティションを一度削除しフォーマット仕直したら、処理が実行可能となりました。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成7

クローン処理が開始されると上図の様な画面が表示されます。特に負荷が大きいので処理中のPC作業はご法度です。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成8

処理が完了すると上図のウィンドウがポップアップします。すぐにシャットダウンしたくない場合は「いいえ(N)」を選択します。(処理確認の為シャットダウンしない方が良いかと思います。)

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成9

約100GBのクローン生成でしたが、処理時間は23分弱でした。「完了」ボタンで終了させます。

 

MiniToolShadowMaker_クローン生成10

ディスク管理ツールで複製先のディスクを確認してみるとオフライン状態でした。ソース元のディスクはGPTディスクでしたが問題なくクローン生成されていました。

OSを含んだディスクの複製先を接続しているとPCが不安定になってしまうことがある為、クローンが完了したら複製先のディスクは普段接続しない方が無難です。

ファイル同期設定

MiniToolShadowMaker_同期設定1

ソース元とターゲット先で常に同じ状態にする同期設定を行ってみたいと思います。

メインメニューから同期を選択しソースをクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_同期設定2

同期させるファイルあるいはフォルダがあるドライブをクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_同期設定3

ソース元のフォルダにチェックを入れ「OK」ボタンを押します。(今回はFドライブ配下のテストフォルダ)

 

MiniToolShadowMaker_同期設定4

次にバックアップ先のディスクをクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_同期設定5

ターゲット先のフォルダを指定し「OK」ボタンを押します。(今回はGドライブ配下のテストBKUPフォルダ)

バックアップ処理では日本語を含んだフォルダはエラーとなりましたが、同期処理では問題ありませんでした。

 

MiniToolShadowMaker_同期設定6

ソース元とバックアップ先の設定が完了しました。「今すぐ同期」をクリックすると同期が実行されます。

日・週・月でスケジュールする事が可能ですがバックアップ同様にイベントはFree版では利用不可です。一長一短ありますがリアルタイム同期の設定はなさそうです。
オプション(基本デフォルトで問題ないと思いますが…)ではファイルの比較方法や除外ファイルの設定を行うことが出来ます。

 

MiniToolShadowMaker_同期設定7

管理メニューにプロファイルが保存されました。

 

MiniToolShadowMaker_同期設定8

テストBKUPフォルダの内は上図の様になっていました。(若干階層は深めです)

同期を実行する事でソース元にファイルが追加されたり、修正されたりしているとターゲット先も同じ状態となります。逆にソース元のファイルが削除されると、バックアップ先のデータも消去されます。

マウント設定・解除

MiniToolShadowMaker_マウント設定1

バックアップされたイメージファイルを通常ドライブのようにファイル閲覧出来るマウント設定を行ってみたいと思います。

メインメニューからツールを選択し「マウント」をクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_マウント設定2

過去に行ったバックアップタスクを選び「次へ」ボタンを押します。

 

MiniToolShadowMaker_マウント設定3

バックアップバージョン(バックアップした日付)を選択し「次へ」をクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_マウント設定4

マウントするパーティションにチェックが入っているのを確認し「完了」ボタンを押します。

 

MiniToolShadowMaker_マウント設定5

マウントが実行される前に上図の様なウィンドウがポップアップするので「はい(Y)」ボタンをクリックします。

 

MiniToolShadowMaker_マウント設定6

処理が完了(時間は短いです)すると上図のウィンドウが表示されるので「OK」ボタンで閉じます。

 

MiniToolShadowMaker_マウント設定7

エクスプローラを開いてみると通常のドライブの様にファイルやフォルダを確認する事が出来ます。

 

MiniToolShadowMaker_マウント解除1

マウントを解除するにはメインメニューのツールにある「マウント解除」から行います。

 

MiniToolShadowMaker_マウント解除2

マウントしているドライブが表示されるので、解除したいボリュームにチェックを入れ「解除」ボタンを押します。

 

MiniToolShadowMaker_マウント解除3

無事マウント解除されると上図のウィンドウがポップアップするので「OK」ボタンで閉じます。

ブータブルメディア作成

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア作成1

何かしらのトラブルでWIndowsが立ち上がらなくなったり、動作が不安定になった場合に威力を発揮するブータブルメディアを作成してみたいと思います。

メインメニューからツールを選択し「メディアビルダー」を選択します。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア作成2

上図のウィンドウが表示されたら「MiniToolプラグインを搭載した…」の部分もしくは「オプション」ボタンから進めます。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア作成3

オプションボタンを押すとドライバーの追加や検出を行うことが出来ます。「次へ」ボタンで続行します。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア作成4

今回はUSBメモリに作成したいので「USBフラッシュディスク」を選択します。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア作成5

メディアを選択すると上図のウィンドウがポップアップします。「はい」ボタンで処理を実行します。

処理が実行されるとメディア内のデータはフォーマットされてしまいます。複数のUSBメモリなどを接続している場合には間違う可能性もあるので、処理開始前に十分確認の上実行して下さい。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア作成6

ブータブルメディアの作成が開始されると上図の画面になります。暫く待ちましょう。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア作成7

無事作成が完了したら「終了」ボタンでウィンドウを閉じます。

一旦PCをシャットダウンしUSB起動にしてブータブルメディアを実行してみたいと思います。

USB起動にする為にはWindows実行前にFキーのどれか(メーカにより異なる)を連打しBIOS設定から起動する優先順位の設定項目を変更する事で可能となります。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア起動1

ちなみに私のHPノートPCではBIOSの全体設定から行うのではなく、Windows起動前にF9を連打する事でBootオプションのみ選択する事が可能となっています。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア起動2

ShadowMaker起動前に画面解像度やソフトを実行するかどうかの確認があります。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメディア起動3

ShadowMakerのUI画面が表示されました。

ブータブルメディアから起動したShadowMakerでは主に復元しか対応しておりません。バックアップや同期、コマンドシェルなどを行いたい場合は有償のPro版を購入必要があります。

 

MiniToolShadowMaker_ブータブルメニュー追加

今回試していませんがツールメニューにある「ブートメニュー追加」から別途ブートメディアを作成せずにリカバリ環境を構築できるツールもあります。

Windows起動前に実行するプログラムを選択出来る様になります。(マルチOSの様な環境)

MiniTool ShadowMaker Freeの使用感

無料版のShadowMakerを使ってみて良かった点・気になった点など書いてみたいと思います。

あくまでFree版バージョン3.6.1での感想なのでご了承下さい。

良かった点

  • システムバックアップ、クローン作成可能。
  • シンプルなメニューでとても見やすい。
  • ウィザード形式で操作が簡単。
  • ソフトウェアの動作がとても軽快。

やはり何と言っても無償版なのにシステムファイル領域をバックアップ出来たり、クローンを生成したり出来るのは素晴らしいと思います。(GPTディスクにも対応している!)

現状無料のバックアップソフトでここまで出来る物は本当に少なくなってしまったので、急ぎでSSDに換装したいと言う場合は重宝されると思います。

 

またある程度詳細な設定も可能ながら画面周りはいたってシンプルな為、初めてソフトを触る方もすぐ慣れると思います。

操作方法も基本的にウィザード形式となっており、順番に設定していくだけの親切設計なので、バックアップソフトを使ったことなくとも分かりやすいと感じました。

 

あと一つ挙げるとすればソフトウェアの動作が非常に軽いという点です。

何かと多機能にするとソフトが重くなりますが、このShadowMakerは立ち上がりこそ多少時間はかかるものの、ソフトウェア上の操作はとてもきびきび動作してくれます。

気になった点

  • 日本語フォルダへのバックアップに不具合。
  • 場合により処理に時間がかかる。
  • バックアップイメージの中身がソフトを使わないと見れない。

操作方法にも書きましたがバックアップターゲット先が日本語フォルダの場合、プロファイル文字化けしてエラーになってしまうのが気になりました。

今後のバージョンアップで改善される事を期待しています。

 

無償版だからしょうがないと思いますが、処理が他ソフトと比べ時間がかかる気がしました。

有償版は試していないので何とも言えませんがFree版でも機能は申し分ないので、この辺りで差別化するのもアリかなと勝手に考えています。(ストレスになるほど時間がかかるという訳ではありませんが…)

 

バックアップを実行するとイメージファイルとして保存されますが、ShadowMakerのソフトウェア上(マウント機能)からしか中身を確認出来ないのが少々面倒と感じました。

過去バージョンとの兼ね合いもある為、バックアップのファイル形式を変更するのは難しいかも知れませんが、個人的にはエクスプローラからも中身が見れたらなぁと勝手に切望しています。

まとめ

やはり使用してみて改めて感じたのは、無償版バックアップソフトでは現況最強という気がします。(今後のアップデートでどうなるか分かりませんが…)

一時的にバックアップを取りたいとか、取り敢えずお金をかけずにHDD交換やSSD換装したい場合には、救世主となってくれるかも知れません。

バックアップ操作やクローン作成はシビアな操作でもあるので、行う場合は自己責任でお願いします。

 

もし定期的にバックアップを取りたいとか、より詳細な設定をしたい、もしもの時のリカバリー機能もしっかり使いたいとなるとFree版では制約を受けるので、製品版(Pro版)の購入をお勧めします。

もし製品版なら買い切りタイプの「Pro Ultimate」版が良いかなと個人的には思います。(ライセンスが3PCなので、他PCからも操作出来るのが良い!)

と言うのもバックアップファイルがShadowMakerの独自形式なので、いざ復元したいという時サブスクリプションタイプのPro版だと期限切れでは使えない為です。

 

まぁ無料版でも必要十分な機能が充実しているので「MiniTool ShadowMaker Free」は非常に有用だと感じました。