以前いくつか包丁紹介記事を書いてきましたが、ちょっとした料理にも手軽に使える「マック オリジナルシリーズ ペアリングナイフ」をハードローテーションで使用していました。

記事内でもお伝えしましたが、このMACのペティナイフは刃がとても薄く、最初は医療用メス(実物は知りません…)のような切れ味で感動しました。
ですが使っていく内に徐々に切れ味が鈍り、鶏肉の皮を切るのも難しくなってしまいました。
そこでずいぶん前に購入した簡易的包丁研ぎ器(100均で売ってるようなやつ)を使おうとしたのですが、その研ぎ器の形状的に高さがないこのナイフだと砥石まで届かず研ぐのが不可能だったんですよね。
仕方ないのでどうせ買うなら、荒目・中荒目・仕上げと3段階あるようなシャープナーにしようと決めました。
そこで無難にAmazonでも一番人気な簡易シャープナーである貝印の「関孫六シャープナー」にしようと考えていて、割引のタイミングを見計らっていました。
もう買う寸前だったのですが、とあるお店でT-falの「インジニオ コンパクトシャープナー」が約1,000円程で在庫処分セールをしていたんです。
関孫六のシャープナーと機能や形も似ているし、何より信頼のティファールブランドならという事で購入してみました。(Amazonより少し安かったので…)
今回は「ティファール インジニオ コンパクトシャープナー」の使用感などをご紹介したいと思います。
ティファール(T-fal)とは
T-falと聞くと真っ先に取っ手のとれるフライパンをイメージする人が多いのではないでしょうか。(後は適温マークも…)
現在ではフライパンのみならずキッチン用品や調理家電、生活家電と様々な製品を展開しています。
現在ティファール(T-fal)は会社名でなくブランド名となっています。
元々はフッ素樹脂加工技術を応用してフライパンを開発した創設者が、フランスにてティファール社を設立したのが始まりの様ですが、その後フランスの調理器具メーカーのセブ社(のちに「Groupe SEB」に社名変更)傘下に入った為、フランスの調理器具・家電ブランドをT-fal(国によりTEFALというブランド展開もあり)としたようです。
この辺りのもっと知りたい方はT-fal公式サイトを参照してみて下さい。
ティファール インジニオ コンパクトシャープナーの概要
サイズ(mm) | 幅52×奥行46×高さ124(伸長時:210) |
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本体重量(g) | 146 |
砥石 | ダイヤモンド砥石、セラミック砥石(ロールタイプ・クロスタイプ) |
型番 | K26105 |
寸法を測ってみた所です。概ね公表数値という感じです。
冒頭でも書きましたが、高さがないぺティナイフでも砥石に届きました。
使い方
箱にも記載がありますが、本体カバーをスライドして伸ばした後、右の溝からⅠ→Ⅱ→Ⅲの順番に軽く手前にまっすぐ引いていくだけです。
箱には一つの溝につき3回と書かれていますが、私は念のため5,6回やってみました。
包丁の摩耗度合により1番目のダイヤモンド砥石は使用せず、2番目と3番目だけでも良い場合もあるかも知れません。
研ぎ終わったら赤いボタンを押しながらカバーをスライドし収納します。
と至って簡単で研ぎ終わるまで1分もかかりません。
ちなみに本体の底面には熱可塑性エラストマーの滑り止めがあるので、研いでいる途中に滑りにくいです。
Youtubeにも公式のPR動画として使い方を説明しているので参考にして下さい。
良かった点
- コンパクトで邪魔にならない
- 研ぐのがとても簡単
- 3ステップの研ぎで切れ味復活
- 底面ストッパーにより安定感がある
キッチンの引き出しに入れても邪魔にならない程コンパクトで、仕舞うのも取り出すのも即座に出来る為大変便利です。
切れ味が落ちたと感じたら簡単に研ぐことが出来るので、とても重宝しています。
また研ぐのも数回擦るだけで良いというシンプルさで、使い方も簡単です。
3つの砥石で仕上げていくので、個人的な感想ですがびっくりする程切れ味が復活しました。
底面に滑り止めが付いているので、非常に研ぎやすいのもうれしいです。
気になった点
- 包丁の材質や形状が限定的
- 長い目で見ると本格的なメンテナンスにはならない
- カバーが薄いプラスチックなので破損が心配
一般的なシャープナー全般に言える事かも知れませんが、こちらのシャープナーはセラミックやチタン製包丁には使用できません。
また片刃やパン切りなどの波刃包丁、当然ですがキッチンばさみなどにも使用不可です。
波刃や片刃の包丁は下記の様なシャープナーもあります。
こういった簡易的シャープナーを使って包丁を研ぎ続けると刃を傷めてしまう恐れがある為、高級包丁や記念の包丁などは避けるのが無難かも知れません。
ある程度大事な包丁であれば普段はシャープナーを使い、定期的に専門の研ぎ師にお願いするのも一つの手かと思います。
もう一つ気になった点は、持ち手になるカバー部分が薄いプラスチックなので、力を入れて握ると破損してしまいそうで心配です。
頑丈にすると重くなるなど悩ましい所ですが、この辺りの改良を望んでいます。
まとめ
一番使っているマックの包丁は新品の時と変わらないくらいに切れ味が復活してとても感動しました。
捨てられず置いてある100円均一の包丁や昔使っていたボロボロ包丁など色々試してみましたが、どれもそれなりに切れ味が蘇った気がします。
何となく紙を切るくらいは出来る程度なので十分満足です。(っと言ってもマック包丁とダマスカス包丁しか普段使わない…)
今使っている古いシャープナーで研いでもイマイチ切れ味が良くないとか、高級包丁じゃないから今すぐ包丁を簡単に研ぎたいという方は試して見る価値はあると思います。
値段もリーズナブルですので、安価なステンレス包丁のメンテナンス用に購入してみては如何でしょうか。