家庭で料理する際、殆どの場合三徳包丁1本あれば事足りると思います。
小さいナイフの方が作業しやすいケースもありますが、本格的な料理とかでない限りは、三徳包丁で何とかなる場合が多いです。
先日ISSIKIダマスカス包丁を購入し、切れ味だけでなく見た目にもすごく満足しているのですが、若干重いのとちょっとした作業に小さいナイフが欲しくなってしまいました。
またよくフランスのシェフが小さいペティナイフ1本で華麗に調理しているのを見て、つい憧れてしまったのもあります。
そんなこんなでペティナイフで良いものがないかAMAZONを物色していました。
大抵ペティナイフの形状は先が鋭く尖っていて(剣先恐怖症なので苦手…)直線的なので、皮むきとかには良さそうですが、まな板での作業は指が当たってしまいやり難いように感じます。
そんな事を考慮しながら探していると、切れ味も良さそうで形状・大きさが自分の理想に近いものを発見!
という事でAMAZONでMACのペアリングナイフ105mmを購入したので、使ってみた感想などをレビューしたいと思います。
マック株式会社とは
大阪府堺市に本社があり、岐阜県関市に工場を持つ老舗の包丁メーカーです。堺市、関市という地名だけでも包丁をイメージしてしまいます。
今回購入したのは家庭用の包丁ですが、プロが使う様な本格的な包丁まで幅広く取り扱っています。
関西では比較的有名な包丁関連商品を取り扱う企業ではありますが、決して大企業という訳でなく個人的には職人の会社というイメージです。
設立は1965年で包丁を作り続けて50年以上なので、信頼がおけるメーカーかと思います。
関東の私はあまり目にしたことは無かったのですが、テレビショッピングで包丁のセット販売をしていて、評判も良かったようです。
2018年10月16日に放送された「マツコの知らない世界」でこちらの会社のチーズ・バターナイフが紹介され入荷待ちになる程ヒットし、全国に知名度が高まったような気がします。
マック オリジナルシリーズ ペアリングナイフ
今回購入したのはMACのオリジナルシリーズで刃渡りが105mmのペアリングナイフです。重さは約50gで刃の材質はクローム・モリブデン鋼となっています。
半年の保証書付きです。
そしてこちらを見て下さい。比較的安価な包丁ではありますが、高級包丁のような雰囲気のある箱に入っていました。
マック株式会社では材質やデザイン、工程などの違いにより色々なシリーズを販売していますが、このオリジナルシリーズが一番ベーシックで安価な商品となっています。
その中でもこちらはペアリングナイフと命名されていますが、大きな食材でなければ皮むきだけでなく、まな板で乱切り・細切り・みじん切りなど普通のペティナイフと同様な調理ができます。
画像を見てもわかりますが、柄の部分が尻上がりになっている為、小型でありながらまな板で切っても指に当たらないのが最高です。
剣先が丸くなっていますが、刃を立てて切る事もできるので、丸くなっているデメリットはあまり感じません。
それでは気になる切れ味を見る為、様々な食材を切って検証したいと思います。
10.5cmのマック ペアリングナイフで色々切ってみた
刃渡り105mmの包丁で食材を切ってみました。
いつもの如くカレーを作る前提で食材を選びました。
野菜の下準備が整ったので、早速カットして行きたいと思います。
ニンニクのスライス
にんにくの芯がありますが、面倒臭いのでこのままスライスしていきます。
刃の根元部分がある(よくデザインに凝ったぺティーナイフだと無い事がある)ので、皮は剥き易かったです。
もう抵抗がないくらいにスースーと刃が入っていく感じです。
小さいニンニクだと大きい包丁を使うと薄くスライスし辛く感じますが、コンパクトなナイフだとなんてやり易いんだと実感しました。
はっきり言ってニンニクのカットは小さい包丁の方がいいと個人的には思いました。
人参の乱切り
硬い人参ではどうでしょうか?
前回購入したISSIKIダマスカス包丁では、重量と切れ味ですごくカットが楽だったのですが、今回はかなり薄刃で重量も軽い為少し不安でした。
うわぁ切れ味が良いと人参も問題ないのかと驚きました。
剃刀のように刃が入るので、押し切りよりも引いて切るとサクサクカットする事が出来ました。
人参の場合重い包丁の方が楽と言えば楽ですが、全くこの包丁でも問題ありませんでした。
玉ねぎのスライス
カレーと言えば玉ねぎは必須です。
刃の長さが問題ですが、玉ねぎはどうでしょうか。
最初半分にするときはちょっとやり難さもありましたが、全く問題なしというか爽快の一言です。
この後残りの一部をみじん切りにしてみようと調子に乗って切っていたら、指を切ってしまいました…
横から包丁を入れる際に軽く親指に触れただけでしたが、ザックリ切れていました。マック包丁恐るべしです!
切れ味が良すぎて痛みはあまりなかったのですが、結構血が出てきたので一時中断しました。
トマトのスライス
血が少し治まってきたので気を取り直して、切れ味検証の定番とも言えるトマトをスライスしたいと思います。
手で触れずに包丁で横から切ってみましたが、吸い込まれるように包丁が入っていきます。
画像だと厚めのカットに見えますが、もっと薄くスライスも出来ると思います。
適当にスライスしてみましたが、あまり水分も出ずにサクサクカットする事が出来ました。
トマトだけで言えば、トマトカット最強は以前紹介したビクトリノックスのトマト・ベジタブルナイフかと思いますが、マック包丁も刃が薄いのでそれに匹敵するやり易さでした。
じゃがいもの乱切り
次はくっ付きがうざいジャガイモです。
刃先の穴を利用しながらカットしていくと、思うほどくっ付きませんでした。
さすがにディンプルや刃全体に穴が開いた包丁ほどではありませんが、困るほどくっ付くという事は無い様に感じました。
豚肉のカット
いつもは鶏もも肉でカレーを作るのが多いですが、豚肉の塊がかなりリーズナブルな価格で販売されていたので、小型のナイフで捌けるか検証にも良いと思い買ってきました。
引き切りで縦に4分割くらいカットした後、問題なく一口大の大きさに切り分ける事が出来ました。
刃長が短くてもある程度工夫すれば、切れ味が抜群なので全く問題なかったです。
まとめ
という事で一言で言うと日本の包丁メーカー最高という感じです。
正直テレビショッピングとか実演販売的な物はあまり信用しないのですが、これはマジでテレビショッピングでのパフォーマンスは大げさではなく、箱出しから抜群の切れ味なので驚きました。
この商品は約83工程を経て1本1本丁寧に作っている為、素晴らしい切れ味を実現しているのだと思います。
ぱっと見デザインは子供用の包丁みたいな感じですが、医療用メスのような鋭さにこれで手術出来るんじゃないかと思う程でした。
切れ味が落ちたのでティファールのシャープナーを購入してみました。こちらもご参考下さい。
この包丁を購入して以来メインがこちらで、大きいものを捌くときは三徳包丁という感じになってしまいました。
独り暮らしでたまに自炊するという方やキャンプの調理用に1本欲しいという方には最適なナイフかも知れません。
またサブの包丁を探している方にも、それ程高くはないので是非使って切れ味を体感してみては如何でしょうか。
ちなみに今回使用したカレールーはこちらです。
ちょっと贅沢なエスビーディナーカレーと足りない分を業務スーパーで売っている安価なカレールーを足したコラボを試してみました。
結果的にはめちゃくちゃ美味かったです。